表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
念話少女 ~始まりの四人~  作者: ぼっちな日和さん
異世界生活の始まり
9/9

町に行こう その1





 支度も終わったので、家を後にする。

 あーあ、この家…土台からしっかり建てたかったな。表に出てる部分はログハウスっぽい感じで、簡単に吹き飛びそうである。これ、土台から建てるだけでも結構強度が上がると思うんだけど。(※素人意見です)



「こっちの方角に結構行ったところだね~」

「ごめんよく分からない」



 “こっち”って…指示語で話さないで?君の手の位置、私が見上げるくらいの高さなんだよ?それと“結構”って何?どれくらいなの?



「山の反対側の方向に三時間くらいかな~」

「…それ、歩いて?」



 結構近いのかな?



「いや~、車くらいのスピードで飛んで」



 と思っていた時期がありました。


 車…車って結構出せるスピードは幅広いと思うんだけど。細かいこと気にしてると禿げる?事象付与で何とかするから、問題ない!



「じゃあさ、私飛んでくから恭子は翼生やして飛んでいけば?」

「わかった~」



 そう言いつつ、恭子が生やしたのはいかにもファンタジーっぽい妖精の羽。


 …え?い、意外…。


 あ、ヤバい腹筋崩壊するかも。



「何でそれ?」

「天使っぽいのとか、悪魔っぽいのも試したけど~……唯一服が破けないのがこれだった」

「………」



 うん、理解した。笑いそうになってごめん、もの凄く実用的な考え方からそれだったんだね。ほんとごめん。


 さ、さて…町に行くよ!事象付与で…〈飛翔〉!



 ふよーんと前に進む。


 …お、これ意外と面白い。

 もっとスピード出せるかな?今は森の上ギリギリだけど、もうちょっと慣れたらもっと高い場所にも行けるかも!


 初めての感覚にわくわ…く…どき………寒っ。


 そりゃそうだよね…こんなスピード出してたら、風が当たって寒いよね。上着は過ごしやすい気温だから持ってきてなかったし、困ったな。

 鞄の中には筆記用具と研究ノート、熊、もしものための包丁…それと日用品などが入っている。

 包丁でも刃物なんだから、自己防衛のための武器として持ってきた。研究ノートは異世界の人や町について調べて書き残すためだ。


 うーん、如何するべきか。



 あ、そうだ気流を操作すれば何とかなるんじゃない?直接風が当たらないようにすれば寒くないかも。

 周りに薄い膜を張り、風が直接当たらないように工夫する。それだけで先程まで感じていた寒さが激減した。



 一言感想 “事象付与”マジ万能説




 ……あ、そうだ私一度二重人格になってみたかったんだよね。暇だしやってみようかな?



 事象付与発動、〈多重人格〉!




『こんにちは、私!』



 こんにちは、私!



『おー…面白いね、これ。研究しがいがあるよ』



 そうだね、後で色々試してみようか。暇があったら、の話だけど。



『で、どっちが体を操作する?』



 あ、私がやりたい!



『了解。でも、普段からこうやって会話するわけにはいかないよね』



 他の人と会話してる時は無理だね。



戦闘バトルモード作ろうよ』



 良いねそれ!その時は“戦闘形態バトルモード移行”!とか言うのもありだね!



『恥ずかしいから多分言わないけど!』



 まあね!


 で、効果は如何する?



『まず、基礎能力上昇は当たり前だよね』



 身体能力とかね。それは〈身体能力強化〉で良いかな?ノートに書いておくよ。



『ありがとう。どのくらい強化する?』



 殴ったら大地にヒビが入るくらい。



『ん、了解』



 まあ、イメージの問題だし…実際に試せないのが悔やまれる。



『それはもう仕方ないじゃん。次は〈状態異常無効〉とか?』



 お、良いかも。でもさ、それって普段から付けてた方が良くない?ここでの生活、森で何か採って食べるとかありそうだし。

 それに、不意打ちで状態異常とか来たらヤバいじゃん。



『それもそうだね。じゃあ、今のうちに付与しておこう』



 付与されたとき特有のふわっとした感じがする。

 ちゃんと付与されているようだ。


 あとは何かある?



『〈疲労軽減〉〈疲労超回復〉とか?状態異常系なら〈猛毒〉〈麻痺〉〈石化〉あたりだね。この世界に魔法があるなら〈魔法妨害〉とかもありかな?〈痛覚無効〉も欲しいし…〈未来予測〉〈思考加速〉〈高速演算〉とか〈回避〉〈隠密〉系統も…』



 お、おう。色々出てくるな…。

 私も頑張れば出るんだろうけど、面倒くさいからやらない。


 とりあえずずらずらと出て来た物を書き留め、それらをまとめてカードに付与する。それと、無いとは思うけど…カードが無くなったときのために同じ内容を体に付与、〈封印〉で蓋をする。

 この〈封印〉を解除すれば、いつでも戦闘形態に入ることが出来るのだ。



『おー、すごいな。格好いい!天才か』



 いや、天災だ。



『まあ、発動させたら歩く災害だけど』



 ところで、相棒よ。大発見だ。



『あぁ、そうだな』



 痛覚無効は…事象付与の痛みにも効くことが判明した。



『チートだな。でも、あまりやり過ぎると体が崩壊するとかありえるぞ』



 何それ怖い。



『だかしかし戦闘形態も十分怖い』



 発動させる機会が無いことを願うよ。

 そうだ、私的には〈鑑定〉と〈探知〉をやってみたいんだが。



『よーし、やってみよう!』



 〈高速演算〉〈情報整理〉…よし、〈探知〉ON!



『うわぁ…凄いな』



 うん、ごめんよく分からない。

 君のは完全版だけど、私のは地形把握と生物把握しかしてないからね。



『うりゃりゃりゃりゃ!〈鑑定〉〈鑑定〉〈鑑定〉!』



 何してんの!?



『はー、知的好奇心を満たせて幸せ!』



 …いや、ほんとに何してんの?



『はあ~♡』



 いや、うん…あの………反応に困るんですが。



「日和、さっきからぼ~っとしてるけど…大丈夫なの~?」

「大丈夫だ、問題ない」



 もう一人がトリップしてるけど問題ない。



『いや、あるだろ!』



 もう回復したから問題ない。



「もうちょいスピード上げても良い~?」

「大丈夫!」



 あ、そうだこれから恭子と会話するし、一回〈並列意思〉切るよー?



『りょーかい』



 ………。


 うわ、さっきまでの会話が二人分流れ込んできた。

 それとともに、私がさっきまでどちらだったのか分からなくなる。



 ………まぁ、良いか。



「町に着いたら、何する?」

「………何しよっか?」



 とりあえず、適当に宿でも取るか。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ