異世界、もう一度
「おはよう」
私は普段通りに友達の美優と姫香に声をかける。
私は今日、二人を異世界に案内するつもりだ。さっきちょっとだけ行って、危険がないことも確かめてきた。異世界に二人を連れていく準備はばっちりだ。
「おはよう」
「あ、おはよう。今日テストの返却日だよね」
「うぁ」
テストか…………自分の凡ミスをまざまざと見せつけられるから嫌いなんだよね。あー、こうすれば良かった!って。
私は姫香と美優としばらく他愛のない話をして、席に着いた。
あー、面倒くさい。寝ようかな、テスト返却だし。
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私は面倒くさくて怠いテスト返却を乗り越え、二人に声をかけた。
「ちょっと、トイレ行かない?」
「……い、良いけど」
半ば無理矢理、トイレに連れてくる。ごめんね?でも、異世界に来たくなかったら来なくてもいい話だし。その場合は、責任をもって記憶を消します。私の、能力で。
私はささっと四角を描く。そして、そこに飛び込む!
「ほら、早く~」
からの手招き!どうだ、決まったか!?
二人の顔を見ると、唖然としていた。ですよね。というかこれが普通の人の反応だった。
私がおかしいのか。
二人の周りに四角を描き、強制的に異世界へ!できればこれからも異世界に来てほしいな?何て。
あ、何かショック受けてる。危ないことだけしないように見ておこう。
ちらちら見つつ、説明書の続きを読む。まだまだあるね。
5 念話
異世界に行った者同士、念話ができるようになります。念話は、言葉以外にもイメージなどを伝えることができます。
第2章 リアルグ
1 すんでいる人々
人とは、普通に人間やそれに似た種族のことを。亜人とは、人と大きく違い、人との意思疎通、共生が可能な種族のことです。でも、人は亜人より弱っちいくせに多いんです。だから、亜人は迫害されてるものが多いんです。エルフやドワーフは人、角とか生えてる、魔法が得意な魔人族とかは亜人ですね。
でも、おかしいですよね。
全部これって、人が中心なんです。人間って、すごい自己中心ですよね。
「日和!ここ、どこなの?」
…………人間が中心、か。人間に似たものがいる以上、争いはある。人間は、その数で質を超えてきたんだね。
「日和!」
あーはいはい。
美優と姫香の2人に、ざっと簡略化して伝える。必要なことも削れているかもしれないけど、後は二人に読んでもらうしかない。
「へぇ、なるほど。」
「すごく美人だ!」
……髪の癖が強いのが美優。髪が完璧なストレートなのが姫香。よし、覚えた。
「そういえば、この名簿やってみていい?」
「ん?あ、なんか書いてある……こ、これ日和の?事象付与……?」
事象付与とは、簡単に言ってしまえばそうなった原因や経緯などをすべて無視して結果だけを出すという、とんでも能力である。これなら、記憶も消せると分かったから私は二人を連れてきたのだ。
二人は何の能力かな?
「………美優、姫香…何の能力?」
「えっと、なにこれ?<創造>?」
「な、なにこれ?<存在複製>?」
二人もなんかとんでもない能力獲得してるんだけど!?
え?創造とか神の領域に片足突っ込んでない?良いの?




