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だめ貴族だもの。~だめダメ貴族の尻敷かれハーレム~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第八章 アルドライドと世界を守れば公爵なんて当たり前なのです編
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第284話 ボリネーサーカス団に乱入者登場!

「さあ、ボリネーサーカス団、午前の部もいよいよ佳境に入って参りました!」


 コロシアムに響く音響装置、

 肉系モンスター先輩によるとエルフ奴隷で一番の美声に司会をさせているらしい。


「御主人様、ボリネー様はこの音響装置に大変感謝してらっしゃるそうです」

「そ、そう」


 僕のまわりを警備してくれているエルフメイド三人のうち、

 初めて会ったとき肉GETだぜ先輩の従者をしていたルビエンが耳元で教えてくれた、

 とはいえ作ったのは魔法研究所なので僕に直接礼とか言われないのは当然か。


「エスリンちゃん、サーカスどう?」

「その、普通に楽しいです、フォレチトンでこのようなものが見られるとは」


 そう、今夜にもメランへ出発するというので、

 しばらくお別れになるかもしれないとデートみたいに隣り合って観覧だ。


「そうか普通か、ボリネー先輩もまだまだだな」

「い、いえ、別にそんな、悪く言ったつもりは」

「でもこれからとっておきがあるかもしれないよ!」


 今度はエルフが出てきた、胸に的をぶら下げつつ弓矢を持った。


「それではこれから当サーカス団自慢のエルフによる、弓矢の遠的当てです!」


 四方に走るエルフ、東西南北の端、まで行くと台に登る。


(あ、これ互いに当てるのか、胸の的へ)


「観覧してらっしゃる皆さんに当たる事は絶対に、ぜーーったいにありませんからご安心下さい!」


 客席がざわめいているというか、

 台に登ったエルフの後ろの客が何人か避け始めた。

 今度は背が低い系エルフメイドのレジーさんが耳元に。


「それぞれ背後に防御結界魔法が張られているので大丈夫ですよ、まず外れませんが」


 そのあたりの安全はしっかりしているのか、

 それにしても四人とも美人だなあ、ファンが付くのが良くわかる、

 グッズとかも爆売れらしいし、ボリネー先輩うまいことやるな。


「それでは打ち方準備ーーーーー、打てーーーーー!!」


 おお、見事に矢が四本、空中でクロスして対面の的に刺さった!

 拍手喝采、それに答える四人のエルフ、衣装もセクシーだ、

 その後ろをよく見ると一番近い席に溜まっているのはファンか。


「続いては左回りに弓を放ちます!」


 おお斜めにか! こっちの難易度のが高そう、

 と思ったら今度は高身長巨乳メイドエルフ、

 セクレドさんがやってきて耳元でゴニャゴニャ。


「私ならもっと、あの十倍の距離は当ててみせますよ」

「あっはい」

「ついでにあの衣装よりもっとセクシーなのも着てみせましょう」


 い、いやそれは誰に見せるの! 僕に?!

 焦ってエスリンちゃんの方を見たら知らんぷりされた。


(メイドエルフで遊べるのは結婚式まで、結婚式までだから!)


 続いて右回り、最後に真っ直ぐ打って真ん中で四本の矢をぶつけ合う芸が終わり、

 大歓声大拍手の中でエルフのショーが終わった。


(あ、ソフィーさんベルルちゃんリア先生のいつメンは何か来賓席で接待みたいです)


「それでは皆さん、上空をご覧ください!」


 物凄く長い綱が西の屋根から東の屋根へ張られる!

 屋根伝いに隠してあったのがピーンと張られて一直線だ。


「只今よりここを、獅子獣人の美女、ベライザが渡ります!」


 おお、両手に火のついた松明を持って現れた!

 すげえ、身体がでかいしあっちこっち大きい、

 あの巨体でコロシアムの天井から天井へ横断するのか。

 

「あれ、大丈夫かなあ」


 またレジーさんが僕の耳元へ。


「彼女、あの高さなら落ちても平気なんですよ、受け身も取れます」

「そ、そうなんだ」


 獣人おそるべし。


「それでは渡っていただきましょう!」


 固唾を飲んで見守る大観衆、

 途中で松明を回したり飛跳ねたりして、

 愛想を振りまきつつ無事に渡り切った、うん、綱も太かったし。


(本来ならステージが遠くなる上の席も大満足だ)


「以上、ベライザさんの大綱渡りでしたー!」

「ちょっとまったーーーーーー!!!」


 聞きなれた幼い声、

 この生意気ボイスは、もしや?!


「おおーーっとここで乱入者、少女です、まだ幼い少女です!」


 ベライザさんが渡り切った反対側、

 すなわちスタート地点に立つ豪華な聖女服の少女!

 あ、あれは、あれはーーー!!


「合同教会総司教、ベルベットでーーー!」


 うん、音響装置も魔法も使ってないのによく通る声だ。


「いまから渡りまーーー!!」


 いいのかこれ?

 許可は得ているんだろうか、

 とそこへルビエンさんが耳元へ。


「事前にボリネー様に許可を得てはいるようですが、かなり強引だったようです」

「あー、それでほとほと困っているとかなんとか言っていたのか」


(これ僕にも監督責任があるな)


 長杖を水平に持って渡り始めた、

 おっと危ないって感じで渡っているのは演技かな?

 あー杖を今度は両腕で回し始めた、ベルベットちゃんを詳しく知らない人は心配だろう。


(でも僕は知っている、ベルベットちゃんが、空を飛べる事を!)


 サザンヌ男爵親子の話でも出てきたが、

 ベルベットちゃんは最近、四階の寝室から吹き抜けを舞い降りて御前立まで来る、

 まさに女神降臨というか聖女降臨といった演出で特別治療を受けに来た人を驚かせている。


(まさか女帝の城で見つけた魔導書、その浮遊術を最初に会得したのがベルベットちゃんだったとは)


 だから僕やエスリンちゃんすら事情を知っていて安心して見れるが、

 杖を背中に挿して中央の綱にぶら下がり、

 大きく前回りしている様子はさぞかし見ていて怖いだろう。


「おおっと今度は後ろ回り、乱入のベルベット様すごいすごーい!」


 実況も盛り上げている。


「みんなーーー! ごーどーきょーかい、みーにきーてねーーー!!」


(結局、宣伝目的かーい!)


 八歳でこれだと将来が怖いな。


「うーん、大丈夫かな」

「何が、でしょうかミストさん」

「いや、距離があるとはいえ、観客にスカートの中が見えやしないか」


 心配する事がそんな事である

  だめ貴族だもの。  ミスト


「たーーーのしぃーーーー!!」


 うわわわ、手を離して空中で回転しちゃってるよもう!!

 ……いつ終わるんだコレ。


(後でベルルちゃんに、叱られてしまえっ!)

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