タヒチ美人
「おおーーーい!原田くーーーん、公くーーーーん!」1階フロアに上がる階段見つけて元厨房に入ってゴソゴソしてたら漏れた明かりに気付いたのか?
戻ってきた東さんの声がした。
原田がサーチライトで照らすとメインステージに東さんが立っていた。
「あれ?小田さんは?」公くんが声を張る。
「先に帰ったはずなんだけど…見てない?
プールや温泉施設方面行ったら、壁がほとんどガラス張りなのが割れててさあ〜足の踏み場が無かったんだ!
小田さん、お風呂上がりだからサンダル履きだったからさ。危ないからって尻込みするから待ってて貰ったの。一周して戻ったら居ないし。
何かあっらメインステージって言っといたから先に戻ってるかな?と。」と言いながらステージ降りてケチャステージの円を横断しながら厨房の公と原田の方へ近付いてくる。
「!」その足が止まった。
東さんの足下に金色の光る大きな何か?布みたいな物がライトに照らされて見える。
近付くとそれは黄金のケチャダンスの女性用ステージ衣装を着た…早川さんだった。
いや、顔の皮がめくれて真っ赤な皮膚の下がむき出しなので分かりにくいが。
女のようにきめ細かな透き通る肌に浮いた首すじに柔らかい肩のラインが…早川さんだ。
「エッ、早川さんなの?小田さんじゃなく?」と公が聞く。
「髪型が…小田さんじゃない。ボブでカチューシャしてたし。」と言いながら髪を握って見つめる。
「うん、早川の髪だ!病気のせいで白髪が混じってるんだ!手術の後に髪が真っ白なって黒に染めたんだよ。」と東さんが真っ赤な顔の皮の剥がれた遺体を見つめる。
「なんでだ?休んでると言ってたのに。
昔から寂しがりだったけど…追いかけてきたのかな?」と顔に落ちてる布を掛けた。
「にしても、誰が殺したんですか?さっき楽屋でピエロの仮面落ちてたんですよ!
それの裏にベッタリと赤い何かがへばりついて…顔にピエロの仮面を付けられて剥がされた?」と原田が楽屋に走って行った。
その手にはさっきのピエロの仮面が。
「これが顔の皮?なのか…」東さんも公も顔がこわばる。
「とにかく警察!警察に連絡しましょう!携帯…携帯…あれ?ない!」パンツのポケットに携帯が無い。
「おい、原田!原田、携帯!」と原田のパンツの尻ポケットを触ったが、やはり携帯がない。
「あれ?そう言えば風呂上がってから全然触った記憶がないや?置いてきたのかな?」と公は首をひねる。
原田は腕時計をしてるので、それを見た。
「おかしいですよ。皆戻ってないといけない時間だ!
江戸川さんペアも白田さんペアも!」原田の顔が険しくなる。
そう、別れて探検行くときに1時間後に集まる約束してたのだ。
「小田さんも結局どこ消えたんだよ?ここで集合なのに!」と公も真っ暗な周りを見てキョロキョロする。
宿で休憩してるはずの早川さんの変死体が目の前にあり、まだ男女ペアの2組が戻ってきてない。




