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「ねねっ、お願い!オカルトサークル入ってよ〜」と同じ学科の女子学生が腕に絡み付いてくる。
「いや、だから僕は仕事でホラー動画やってるから。
趣味にまでしたくないんだよ〜」と飲み会の座敷の隅まで追い詰められる公。
「僕ら仕事で結構危ない目に遭ってるんだよ。
バイト代もだから高いし。
サークル活動してる暇ないんだよ、ごめん。公を返して貰うよ。」と原田が助け舟を出す。
「助かったよ〜この頃、動画人気すごくなったから大学も騒がしくなったな。」座敷から廊下へ2人で逃げ出してきた。
霊媒師兼僧侶の三笠の動画は、この頃再生数スゴくて特になぜか公と原田が人気なのだ。
三笠先生も偏屈な変わり者だがイケメンだし白田さんは爽やか宅配お兄さんタイプなのだが。
スタッフの公と原田が画面映るようになってから、女の子の客層が増えたのだ。
男子校だったから騒がれなかったが、公は高校3年間「姫」をキープしたコケティッシュ美女だ。
亡くなった母譲りのパッチリした瞳に弓なりの眉にまつ毛バサバサで少し上を向いた小鼻と厚くセクシーな唇に小さなアゴでマリリンモンローのライバルと言われたブリジットバルドーそっくりの美貌なのだ。
原田はそんな公を3年間男の毒牙から守ったモデル体型の映画俳優みたいな容姿なのだ。
もう1人スタッフの女の子が居るのだが、2人でその子を守って古い危険な洋館の中を探索する姿が、若い女の子を刺激したようだ。
2人の騎士に守られながら冒険するお姫様のように映ったのだろう。
大河系少女漫画の王道スタイルだ。
「いやいや、華鳥亭は死人も沢山出たし!
本当に親が後から知ってビックリしたんだから!
俺の保険、会社から高い保険に変更してくれと言われたんだぞ!」と原田が文句を言う。
両親が原田が生まれた時から保険入れてるからと高を括ってたが、予想以上にハードな仕事ぶりに驚いたのだ。
「だからこそ臨場感があったんだろうなぁ〜
しかし、この調子だと大学通うのも大変たぞ…どうしょう?」と2人は頭を抱える。
「え〜?今更裏方に戻りたいと?
でも、動画編集はAI導入で画期的にスピード上がったから〜珠泪ちゃんと僕だけでも…」と白田さんが渋い顔する。
「フフッ、公くんと原田くんが映ると再生数増えるんだよね〜特に珠泪ちゃんを守ってる姿が!
…金脈を掘り当てた感じ?」と三笠先生がにんまりする。
「僕は演者じゃなく動画編集のプロになりたくて働いてるんです。ドローン撮影もしたいし!」とキリッと公くんが文句を言う。
「動画編集も出来るし演者も出来たら将来自分の動画上げる時にも役立つと思うけどなあ〜
この頃はナレーションも凝った動画増えたし。
僕が動画に入れてるナレーションもまだまだ磨いていきたいけどな。」とニヤニヤと話す。
三笠は坊主なので説法も得意だ。
18歳の公くんでは歯が立たない。
「大学で女子に絡まれて落ち着いて学校生活が送れないんですよ。何とかして下さい!」と原田が公をかばうように三笠に直訴する。




