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(第二章を始めました)だれか溺愛見せてください。ちなみに、溺愛を見たいだけで、溺愛してもらいたいわけではありません。   作者: 水無月 あん
第二章

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何者?!

更新が遅くなってすみません!

「わかりました、ジョルジュさん! 全てお話します!」

使命感に燃えた私は、にぎりしめたこぶしを振り上げた。


シーン…。


ジョルジュさんが、無言で私を見つめている。

あれ?! 私の熱意が伝わらなかった?

この、こぶし、変だった?!


と思ったら、私の背後から手が伸びてきて、私の振り上げたこぶしを大きな手でにぎりこみ、下にさげさせる。

もちろん、私の背後霊ラルフだ。そして、何故か、そのまま、私の背後にぴったりとひっついたまま、手をはなさい。


「ええと、ラルフ…、何してるの? ひっつきすぎて、背中があったかいんだけど?」


「気にするな。背後を守る壁だと思え」


すると、アイシャがそばにきて、私の手をにぎっているラルフの腕をひねりあげた。


「痛っ! おい、なんのつもりだ、アイシャ?!」

ラルフの語気が荒れてきた。


「下心満載で気持ちが悪い壁だから、叩き壊そうと思って?」

そう言って、アイシャが悪い笑みを浮かべる。


「あ?! なんだと?!」


その時、パンッとかわいた音が部屋に響いた。

ジョルジュさんが手をたたいたみたい。


言いあう二人を一瞬にして、だまらせるなんて、恐るべし…。


「おまえたち、私がリリアンヌ嬢の話を聞く邪魔をするなら、排除する。力尽くでもいいが、どうする?」

冷え切った空気をまとったまま、二人に言う。


力尽く?! しかも、排除って! 

この二人にそんなことを言うなんて、やっぱりラスボスで間違いないよね?!


悔しそうな顔をしたまま言い返さない二人。


「では、リリアンヌ嬢はこちらに」

ジョルジュさんは、そう言うと、私を椅子にすわらせた。


テーブルをはさんで向かいにジョルジュさんが座る。


「私とリリアンヌ嬢に、新しくお茶を淹れてくれ」


すっかり場を支配したラスボス…いや、ジョルジュさんが、まわりの人たちに指示を与える。

無言で素早く動く使用人の方々。


アイシャとラルフも苦々しい顔をしたまま、私を守るように、私の両隣に座った。


温かいお茶が淹れられた時、ジョルジュさんが私をじっと見て、言った。


「では、リリアンヌ嬢。話してもらおう」


なんだろう…。すごい緊張感なんだけど?! 


私はひとつ深呼吸をして、口を開いた。

「ラスボスとは私の前世の言葉です。私は、前世の記憶があるんです!」


と、一気に、直球で言ってみた。

が、いきなり、こんなこと言っても、信じられないかな?

ジョルジュさん、非現実なことは信じないように見えるもんね…。


と、思ってジョルジュさんを見ると、…ええっ?!

予想外の反応に驚いてしまった。


「…は?!」

隣のアイシャも、驚いたように声を発した。


だって、ジョルジュさんが、大きくうなずいているからだ。


「お兄様が、人の話を聞いて、うなずいている…。もしかして、首が痛いのかしら?」

と、つぶやくアイシャ。


ん? いや、アイシャ。さすがに、それはないんでは…?


「ああ、確かに…。首を痛めてるから、うなずいたように見えたのか…?!」

と、ラルフも同意する。


いやいや、どう見てもうなずいたよね? 首を痛めたからって、ああならないでしょ?


しかし、うなずくだけで、こうも驚かれるって…。ジョルジュさんって、ほんと、何者?!

不定期な更新のなか、読んでくださった方、ありがとうございます!

ブックマーク、評価、いいねもありがとうございます! 大変、励みになります!

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