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(第二章を始めました)だれか溺愛見せてください。ちなみに、溺愛を見たいだけで、溺愛してもらいたいわけではありません。   作者: 水無月 あん
第一章

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アイシャの願い

アイシャ視点、今回も続きます。

リリーと知りあって5年。リリーに感化され、私も人間らしい感情がでまくりはじめた。

多分、ラルフも。


そして、リリーが貸してくれる本も好きになった。本の話をリリーとするのが楽しいから。

私の人生は、リリーと知りあって、おもしろく色づいた。


ちなみに、リリーの貸してくれる本で、特に好きなのは、悪役令嬢の復讐もの。

おかげで、他国の王族との結婚は、むしろ楽しみになった。

ドロドロしてたりしたら、おもしろそうだもの。

復讐のアイデアも随分たまったので、実践する機会があればいいな…と、ひそかに思ってる。


だから、昨年、留学に行くことになり、唯一の心残りは、リリーと離れることだけだった。

しかも、このまま、ロジャン国に嫁ぐことになると、リリーとずっと離れてしまう。


ということで、私の今の目標は、リリーを嫁ぎ先のロジャン国に連れて行くこと!

ラルフは、すっかり囲い込んでいるけれど、ラルフは公爵家の嫡男で家を継ぐからダメ。


リリーが溺愛を見たいというけれど、ラルフのリリーへの行動は、まさに溺愛。

しかも、はたから見ると、可憐なヒロインに、美貌のヒーローにしか見えない。

が、なぜか自己評価の低いリリーは自分を除外しており、ラルフの愛は伝わらない。


そして、私も教えない! だって、私の目標のためだもの。フフフ。


リリーは前世の記憶があるから、しっかりしていると思い込んでいるけれど、貴族社会とは無縁の前世だったようで、まるで、幼児みたいに純粋。裏だらけの貴族の社会では、危なすぎる。


なので、今日のパーティーでは、ラルフと私は結託して、リリーの周りを牽制していた。

本人は気づいていないけれど、愛らしく可憐な見た目に魅かれる男性は多い。

しかも、由緒ある堅実な侯爵家だ。下心満載の男どもがよってきたそうにしていた。


今日の装いも、淡いブルーのドレスがさわやかで、とても似合ってる。

本人はドレスに興味もなく、地味にしているつもりみたいだけれど、侯爵家の衣装係はセンスがいい。

まるで妖精みたいにかわいくて、目立っていた。

そして、私は、出会った頃とかわらない、リリーの中身とのギャップについ微笑んでしまう。


でも、ラルフが、ちゃっかり、婚約者のように衣装をあわせてきたのには、むっとしたけれどね。


が、そこへ、思わぬ伏兵、ジャンが参入してきたのには驚いたわ。

ジャンは、真面目で、信用できる人柄なのは、同級生として見てきたのでわかる。

しかも、ラルフのようにこじらせているのではなく、直球でいどんできた。


ラルフ、ピンチ! そして、私のわくわくはとまらない。


というのも、ジャンは、伯爵家の次男!

つまり、家を継がなくていい。

しかも、トルイド家といえばロジャン国でも事業をしている。

つまり、ロジャン国へ住むことは可能、と私は短い間に計算した。


ジャンをリリーの本仲間に加入させましょう!


私が留学したのをいいことに、リリーを独占してきたラルフ。

さあ、どうでるかしら? 

今日、2回目の更新です。読んでくださっている方、ありがとうございます。

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