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100日後にNTRれる幼馴染  作者: 12月24日午後9時
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93/107

あと8日

NTR進捗状況

正、漫才編。


田中 ただし :主人公、駿は親友の彼女に手を出さない、ヨシ。

橘  すず  :幼馴染、寝取られる。

金谷 駿しゅん :イケメン、クラス意外でも人気者、幼馴染とフラグ建築中。漫才が好き。親友の彼女に手は出さない。輝を殴ってお家に帰る。

ただしは学校へと行く道すがらも悩んでいた。今日の漫才は東京U-18漫才大会の決勝リーグ初戦。初戦の評価は後々まで響くはずだ。ただ勝てばいいというわけではない。自分たちの漫才をいかに印象付けられるかが重要になる。そのためにもインパクトが大切だ。

「なにか、悩んでるね。」

「ああ、すず。おはよう。」

教室に着くともう鈴がいた。挨拶を交わして正は席に着く。

「それで、何を悩んでるの?」

「うん、それがさ漫才のことで。」

「そっか、漫才か。」

覗き込んで聞いてくる鈴に正はどぎまぎしながら答えた。

「漫才のことじゃ、私は何にもアドバイスできないからなあ。」

鈴が残念そうに言う。そんな鈴の様子がいつもと少し違い、なんだか大人っぽい雰囲気がして正は少しつっかえながらフォローした。

「ううん、いいんだよ。こういう雑談でもさ、何かのヒントになるし。」

「そっか、それじゃあね、うーん。そういえば私アルバイト始めたんだ。」

それは正には初耳だった。道理で少し大人びて見えるわけだ。学校ではアルバイトは禁止されているわけではないが、実際にやっている生徒は少ない。

「じゃあさ、変わったお客さんとかはいなかった?」

「うーん。変わったかー。そこまでじゃないけど、でもちょっとべたべたしてくるお客さんとかは、ううん、大丈夫、店長はいい人だからちゃんと守ってもらえるし。」

心配になった正だったが鈴の平気そうな顔で安心する。しかし、なるほどやたらべたべたしてくる客か。


「えーやだー、この客、なんかすっごいべたべたしてくるんですけどー。」

正が女声でしなを作りながら台詞を言う。なるべくギャルっぽくしゃべるのがみそだ。

「うぇーい、そんなことねーし、俺、塩だから、チョーしょっぱいしさららだし。」

駿しゅんのチャラいナンパ男役は堂に入っている。さすがは駿、本人はいたって真面目な部類だが周りのイメージはむしろこちらの方が近い。

「えーぜったいでんぷんっぽいー。じゃあさちょっと試させてよ。」

「いいぜ、俺はせーじつだから、なんでも試してくれていいぜ。」

「じゃーあー、このヨウ素ヨウ化カリウム溶液に触って見せてよ。」

「えっ、なんでそんなの持ってんの。」

「えーちょーふつーだしー。ヨウ素でんぷん反応で青紫色を呈するか試験するためにギャルなら持ち歩いてるし。」

「いや、今日はちょっと調子悪いって言うか、ほら、顔色が青紫じゃん。」

「えーそれじゃー、この塩酸に触ってよー。」

「え、それ触ったらどうなるの?」

「でんぷんは酸による加水分解でグルコースにまで分解されます。その後は炭酸ナトリウムで反応を停止し、糖度計で測定します。」

「なんか、君詳しいね。」

「えー、これくらいふつーだしー。」

「あの、ちょっと俺、用事ができたから。」


正と駿の漫才が終わり大会の会場で集計が始まる。正と駿はその様子を固唾を飲んで見守っていた。

壇上に司会の男が上がる。どうやら結果が出たようだ。

「それでは、栄えある大会トーナメント一回戦の勝者は初出場の『セイシュン』の二人です。」

会場に拍手が湧く。ギリギリだった。発表された票数はどう転んでもおかしくない差だった。物珍しさと初出場という応援されやすい立場が首の皮一枚で正たちに勝利をもたらした。正と駿はその戒めを胸に刻みながら挨拶のために壇上へと向かった。

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