あと19日
NTR進捗状況
王者に認められたぞ。
田中 正 :主人公、駿は親友の彼女に手を出さない、ヨシ。
橘 鈴 :幼馴染、寝取られる。
金谷 駿 :イケメン、クラス意外でも人気者、幼馴染とフラグ建築中。漫才が好き。親友の彼女に手は出さない。
「我は関羽。」
「俺は張飛。」
「今日は桃園の誓いを立てにやって来たぞ、我は今日のためにこの髭の手入れを入念にしてきたのだ。どうだ張飛、なかなかの美髯だろう。」
「ああ、兄者。さすがは兄者だ。」
「そうだろう、そうだろう。しかし劉備の大兄者は遅いなあ。どうしたのであろう。ふふ、実は誓いの言葉を練習していてな、我ら天に誓わん、生まれた日は違えど、死する時は同じ日同じ時を願わん、とな。」
「兄者、それが、実は、劉備の大兄者は来ないのだ。」
「なにい。一体どういうことだ、張飛。」
「大兄者が言っていたのだ。自分が想像していた関羽と違う、と。」
「なにい。一体どういうことだ、張飛。」
「大兄者が言っていたのだ。関羽は色黒JKじゃないと認められない、と。」
「なにい。一体どういうことだ、張飛。」
「俺は言ったのだ。最近は乳がデカければ、大体、関羽っぽいと認められている、と。」
「なにい。一体どういうことだ、張飛。」
「だが、大兄者は、関羽性の違いで解散だと。ワシはこの世界にきっといる理想の関羽を探しに行く、と。」
「なにい。一体どういうことだ、張飛。」
「グーグルで検索すればきっと見つかると、そう言って行ってしまったのだ。だから俺も探しに行こうと思う。実は俺も黒髪巨乳の関羽の方がよかったのだ。というわけなので、兄者よ、さらばだ。」
「なにい。一体どういうことだ、張飛。」
「今のは相当、よかったんじゃないか?ネタ的にも分かりやすい三国志からだし。」
駿が感心しながらステージから去っていくコンビを見ていた。確かに今日ステージに上ったコンビたちの中では抜きんでていたのかもしれない。だが、正の意見は違う。
「いや、突っ込みが弱かった。確かに同じセリフで畳みかける天丼は有効だけど、それは本筋のネタの部分にあくの強さと一定のリズムが必要だよ。」
正はまだ経験は浅いが病的ともいえる分析癖で普通の人が違和感程度にしか感じないものを言語化してみせる。実際に、会場になっている体育館を占める空気もいくらか否定的な色がある。
「ほう、なかなか分かっているな。」
「その若さで、そこまでいけるとは、見どころがある。」
「思い出すなあ、俺たちも昔はこうやってライバルのネタを見ては自分に取り込めるところを探していた。」
「ああ、今ではすっかり、そういうこともしなくなったな。」
「だが、俺たちがこれから伸びるためにはやはり初心に帰る必要があるかもしれない。」
「ふふ、そういう意味でも、やはりお前たちは昔の俺たちに似ているな。」
「ああ、見どころがある。」
何が気に入ったのか、昨日からやたらと絡んでくるノッポとハカセが正の意見に同意する。
「あ、はあ、そうですか。」
確かに憧れの存在ではあったが、こうやってうざ絡みされると徐々に評価が下がってくる。初対面の時に気を使って尊敬してます、目標です、と言って持ち上げたのが悪かったのかもしれない。
「あの、僕らも次があるので、これで。」
できるだけ失礼にならないように気を付けながら正と駿はその場を去った。




