あと34日
NTR進捗状況
正と駿は他校の生徒と漫才勝負の約束をする。
田中 正 :主人公、
橘 鈴 :幼馴染、寝取られる。
金谷 駿 :イケメン、クラスでは人気者、幼馴染とフラグ建築中。漫才をやりたい。友達の彼女に手は出さない。
結局あの後も駿だけが頑として勝負をすることを譲らず、Q助とA太郎、そして正は嫌々ながら漫才勝負をすることになった。とりあえず話し合いで今週の土曜日に彼らの高校の体育館を借りられるので、じゃあそこで、とあっさりと会場も決まる。ホームとかアウェーとか考える所なのだろうが正直、勝負はもうついているのだからあまり不利かどうかなど気にならない。今回は駿が一人だけ我儘を通したに等いのだから残りの3人はもうすでに負けなのだ。
「それで、まだ僕たちにはネタの一つもないのだけど。どうしてこんな状況で漫才勝負をしようなんて思ったの?」
正は放課後の教室で駿に詰め寄る。そんな正に駿は悪びれることもなく堂々と言った。
「大丈夫、いけるいける。」
全く説明になっていない駿の言葉に正は深いため息をつく。
「はあ。まあ文句ばっかり言っても仕方ないか。もう勝負は明日だ、余計なことを考えるよりネタを考えないと。」
正は気を取り直して建設的なことを考えようとする。
「うんうん、俺もそう思う。」
駿の言葉に若干のわざとらしさを正は感じた。何かピンとくるものがあり正は駿の顔をじっと見つめる。そんな正の視線に我慢できなくなったのか駿が視線を逸らす。なんだか駿の望み通りに漫才勝負をすることになったのに駿はそれほど嬉しそうな感じがしない。あれだけやりたがっていたのだから、もっとこうグイグイ漫才の練習をしようとくるはず、なのになぜだろうか。駿の顔を見ながら正は考える。そうしているうちに一つの可能性に思い至った。
「もしかして、僕が逃げられないように漫才勝負をしたかったの?」
正の言葉に駿がびくりと震える。
やっぱりそうか。駿は不安だったのだ。正が未だに嫌々漫才に付き合っているのではないかと。だから早く大勢の前で漫才をやって慣れさせようと思ったのだ。
「駿、大丈夫だよ。僕は輝みたいに途中で投げたりしないから。」
正は駿の不安を消せるようにゆっくりと言い聞かせるように話した。駿はそんな正の言葉にようやく安心した顔を見せた。大丈夫だ、僕は駿を裏切ったりしない。




