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100日後にNTRれる幼馴染  作者: 12月24日午後9時
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52/107

あと49日

NTR進捗状況

駿のテストが不正に書き換えられてゼロ点になる。


田中 ただし :主人公、

橘  すず  :幼馴染、寝取られる。

金谷 駿しゅん :イケメン、クラスでは人気者、幼馴染とフラグ建築中。漫才をやりたい。友達の彼女に手は出さない。

黒田 おう  :汚っさん、女子生徒をいやらしい目で見ることに定評のある男性教員。教育熱心。


あれから一日が経ち朝礼が始まるまでの間にただしはようやく落ち着いた駿しゅんと調査に乗り出すことにした。駿は答案用紙から自分が書いた解答が全て消されていたことに対して完全に頭に血が上ってしまい、そのまま犯人探しを始めるとどんな暴走をするのかわからなかった。幸い、一晩眠って少しは冷静さを取り戻せたのか今は大人しく正の後について行っている。

まずはおう以外の関係者、学年主任に話を聞くことにした。テストを採点した学年主任が白紙の答案に覚えがなければおうの不正を告発できる。

「ああ、あの答案か。確かに覚えているよ。うん。」

学年主任は神経質そうに答える。くたびれた背広に疲れた顔を乗せて、それでもしっかりとした答えが返ってくるということは何かの思い違いというわけではなさそうだ。

「あの、答案がすり替えられたって可能性は無いんですか?」

駿を落ち着かせて代わりに正が聞く。テストが終わり提出して学年主任の手に届くそれまでの間に、もしくは採点するまでの間にすり替えられたというのが一番あり得る予想だ。

「それは・・・、無理じゃないかな。うん。無理だね。試験監督の先生は答案を集めたら真っすぐ僕のところに持ってくるし、僕はカバンに入れてからは肌身離さず持ち歩いていたから。」

神経質らしい用心深さがここでは良かったのか悪かったのか、いや可能性が一つ潰れたのだからよかったと思うことにしよう。朝の急な土砂降りでスーツのズボンがぐっしょり濡れた学年主任はちょっと着替えたいからと言って席を立った。とりあえず聞きたいことは聞けたので一時退散することにする。


「絶対、あの学年主任はおうとグルなんだよ。俺の答案を二人で消したんだ。」

駿が主張する。昼休みに教室から離れて人が来ない屋上に繋がる階段で正と駿は話し合っていた。駿の主張は確かに可能性の一つではあるが、恐らくその線は無いだろう。

「もしも、おうと学年主任がそれぐらいのことをする仲ならカンニング疑惑の時に共謀しているはずだろう。」

正がそう言うと、駿は確かにと頷いた。駿は大分冷静になったようで正の意見をすんなりと受け入れている。

「ちょっと、僕は気になることがあるんだ。」

確か、学年主任は車通勤だったはずだ。学園祭で段ボールを集めるときに車を出していたのを覚えている。そうすると一つ疑問が湧く。朝、雨でズボンだけが濡れていた。車を降りたところで降られたのなら全身が濡れているはずだから、あんな風に濡れるはずがない。例えば不安定な状態で傘をさしていれば下半身に意識が行かなくて濡れてしまうことはあるだろう。思いつくのは自転車をこぎながら傘をさした時。なぜ、雨が降りそうな今日に限って車を使わなかったのか。何か理由があるのではないか。正は学年主任に鎌をかけることにした。


「先生、大変でしたね。」

昼休みの後半、正は学年主任を見かけるとそう声をかけた。

「ん?ああ、君か。大変とは何のことだい。」

「ほら、あれです。あの事故のことです。」

正のその一言に学年主任はびくりとする。ビンゴだ。さてここからは慎重に話を進める必要がある。なにせ正はあの事故なんてものは全く知らないのだから下手に詳細なことを言うとぼろが出てしまう。ここは当たり障りのないことを言って相手がしゃべりだすのを待つべきだ。

「ああいうのって、ちゃんと保険は下りるんですか?」

いかにも車のことは詳しくなさそうな感じを出して正が聞く。どんな事故であれ保険は多少は関係するだろう。

「あ、ああ。そうだな。一応、人身事故だからな。」

学年主任は蒼い顔をしながらそう答える。人身事故。正は自分の想像よりも大ごとであることに一瞬思考が飛ぶ。いや、考え過ぎだ。人を轢き殺していたら学校になど来ている場合じゃないし、死体を隠したとかならもっと白を切るはずだ。恐らく相手をちょっと怪我させたとかその程度だろう。一応という言葉がその証拠だ。

「相手の人、大丈夫でしたか?」

いかにも心配そうに親身になって質問する。正が同情的だと感じれば学年主任の口も軽くなる。

「ああ、いや。確かに病院には連れて行ったんだが。その、病院の受付に行っている間に消えてしまったんだ。あの小学生。」

ん?どういうことだ。つまり学年主任は小学生を轢いてしまって病院にそのまま連れて行ったが、治療とか身元を確認する前にその小学生が消えてしまったということか。正の頭の中で急速にパズルが組み上がっていく。そして一つの確信に至る。

「いや、僕はちゃんと救護義務を果たしたんだ。だけど、やはりどう思われるかわからないだろう、」

学年主任が何かを言っているが、そんなこともう重要ではない。正は勢い込んで学年主任を問いただす。

「答案は。」

「え?」

何のことかわからず学年主任が呆ける。苛立って正の口調が荒くなる。

「それ、試験が終わった日でしょ。答案は持ってたんですか。車の中に。」

正の中には確信があった。

「あ、ああ。車には受け取った国語の答案用紙が入っていたよ。カバンに入れて。」

「その小学生とカバンを一緒に運んだんですね。」

「え?いや、確かにそうだが。」

正の話について行けず、ただ、ありのままを学年主任は肯定する。間違いない。全ての元凶はその小学生だ。そして、恐らくは。正はその元凶をあぶりだすために次の行動に移った。

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