あと56日
NTR進捗状況
ヒロインの個人授業が順調に邪魔されている。
田中 正 :主人公、なんか怪しい、怪しくない?
橘 鈴 :幼馴染、寝取られる。
金谷 駿 :イケメン、クラスでは人気者、幼馴染とフラグ建築中。漫才をやりたい。友達の彼女に手は出さない。
黒川 輝 :チャラい、イケメンの取り巻き。反省して正たちに協力する。演技派。駿の漫才の相方。
黒田 晄 :汚っさん、女子生徒をいやらしい目で見ることに定評のある男性教員。教育熱心。
黒井 光 :小学生、頭の回るクソガキ。今は協力関係。
ついに、中間試験が始まった。正にとっては試験というのは普段の勉強の成果を出すだけの特にこれといった特別なものは無い行事のはずだった。だが今回は違う。自分の自由にはならない、しかし無関係ではない駿という要素がついてきている。後になってもっと駿の勉強を見る時間を取っておけばよかったと正は後悔した。なんだか後半は鈴の様子を探るのに夢中で駿のことはおざなりになっていた気がする。だけど駿はそのことに文句など言わずむしろ今までにないくらい勉強に打ち込めたと喜んでいた。
「マジで、今回の俺は一味違うから。正も期待して待っててくれ。」
中間試験は二日間。一日目の今日は随分と出来が良かったのか駿は自信満々に言う。
「でも、本当にあまり考え過ぎなくていいよ。駿の成績で鈴が塾に復帰できるかどうかなんて、何の根拠もないんだし。」
「いいや行けるって、子供の成績が気にならない親なんていないんだからさ。」
正には上手くいかなかったときに駿が責任を感じすぎないかが心配だった。まあ駿がそんな殊勝な性格をしている訳でもないから気にし過ぎだろうが。
「なんていうのか今は目標があるせいか頑張んなきゃって思えるんだよ。」
駿にとって悪いプレッシャーになっていないのならそれでいいか。正は思いなおすことにした。一方で鈴の様子はというと何やらおかしい。
「どうしたの、鈴。」
触れるべきか悩んだが正はようやく鈴に質問する決心ができた。
「やばいの、全然分かんないの。」
どうやら中間試験の出来で悩んでいたらしい。いやしかしあれだけ晄が目的はどうあれ個人授業をしていたのだから成績が上向いていないとおかしいのだが。
「それがね、何故だか最近、授業じゃなくて下ネタのたとえ話ばっかりで。」
思い当たる節が正にはあった。確かに晄の邪魔をするために正が送り込んだ輝と光はそういう下ネタ系が大好きで、意図はしていなかったが真面目な授業さえ邪魔する結果になっていた。鈴の成績が下がることは結果として晄の個人授業を止めさせるいい口実になるのだから正にとっては歓迎すべき事態なのだが、こうして鈴が悩む姿を見ていると心が痛む。
しかし、駿はそんな鈴の様子を気にせず元気づけるつもりなのか鈴の肩を叩きながらこう言った。
「大丈夫だって、成績下がってもさ、塾に復帰出来たら俺と一緒に正に教えてもらえばいいじゃん。」
「そっか、そうだね。」
その一言で鈴の表情が明るくなる。確かにその通りかもしれない。ここに来て根拠の薄いと思われていた駿の計画が光りだした。うん、このまま行けば鈴が塾に戻ってくる、そんな気がした。ただ気になることと言えば、鈴の試験の出来をいち早く知る立場にいる晄がこのまま黙っているかどうか、それだけだった。




