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100日後にNTRれる幼馴染  作者: 12月24日午後9時
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42/107

あと59日

NTR進捗状況

唐突に漫才編が始まる。


田中 ただし :主人公、バカボンドは農家編が好き。

橘  すず  :幼馴染、寝取られる。

金谷 駿しゅん :イケメン、クラスでは人気者、幼馴染とフラグ建築中。漫才をやりたい。友達の彼女に手は出さない。

黒川 てる  :チャラい、イケメンの取り巻き。反省して正たちに協力する。演技派。


月曜日の教室はどこかそわそわしていた。もう今週は中間試験が始まるのでテスト勉強の進捗が気になりだすのだ。もちろん気になるのは自分のよりも周りの進捗なのだが、そこはおくびにも出さずに情報収集するのが普通の高校生の嗜みだ。しかし、世の中には例外がどこにでもいるもので、この狭い教室の中にも周りの勉強量を気にしていない人間がいた。ついでに言うなら自分の勉強量はなおさら興味がなさそうですらあった。

「だからさ、いっしょにやろうぜ。漫才。」

駿しゅんは中間試験の話題よりもただしとコンビを組もうと昨日から勧誘をかけてくる。それが少々うざったくはあるのだが一応は駿も真面目に勉強しているので正は適当に相槌を打ちながら聞き流していた。だがそれも段々と限界に近づき正も本気のトーンで断る。

「いや、僕には無理だから、あれだろ学園祭の舞台でやるんだろ。」

その学園祭の単語に幾人かのクラスメイトが反応する。別の意味でそわそわし始めたクラスの様子に、学園祭を楽しみにしている奇特な人間もいるのだなと正は世間と自分の定規の違いを棚に上げて感心する。諸般の事情で延期になっていた学園祭が再開のめどが立ったのはもう学校中に知れ渡っている。中間試験の前にもかかわらず、いや前だからこそだろうか、色々な現実から目を逸らすために学園祭の準備をもう始めている生徒もいる。その一人が駿というわけだ。

「大丈夫だって、観客なんてキャベツみたいなものだから。」

「僕、キャベツ見ると蕁麻疹出るんだ。」

正は駿の誘いをすげなく断る。当たり前だ、どれだけ集まるかは知らないが、例え10に満たない数でも人前に出ればあがってしまう、そんななかでウケるかどうかも分からない漫才をするなんて。

「えー、正とならマジでてっぺん狙えると思ったんだけどな。」

てっぺんというのはどこのことだ。学校の屋上のことならあそこにいるバカが付き合ってくれるぞ。

「どったの、どったの。屋上行くの?」

てるが能天気に駿と正の会話に入ってくる。すっかり元の立ち位置に戻った輝はもはやストレスなどないという顔で今日も元気だ。

「ほら、駿が学園祭で漫才やりたいって言ってただろ。」

「そうそう、俺も、俺も出るよ。」

輝は駿とのコンビが解消されたのを忘れているのか今も自分が相方役で漫才にでると思っているようだ。

「ほら、輝もやる気だし。諦めてこいつで我慢しなよ。」

「そうそう、我慢は体に毒だぞ。」

多分一ミリも頭を使わずに輝は会話をしている。せっかくの輝のボケなのに駿はスルーして不満げな顔をしている。しかし、駿は嫌々ながらも他に選択肢が無いとあきらめて輝とのコンビの再結成に同意した。

「でも、もしも気が変わったらいつでも言ってくれよ、輝とのコンビはすぐに解消するから。」

「はいはい、そんな可能性は絶対ないから。」

輝はここまで言われても何も感じないのか、ボケたことを言ってはスルーされていた。

正の学校の人間関係は急速に充実したものになっていった。まるで、一頃のすずがそうであったように。では鈴はどうなのだろうか。あの頃は正は自分を離れて新しい人間関係を築く鈴を見て自分の気持ちを押し殺して敢えて何も言わず自分を犠牲にしていた。正はそのことをすっかりと忘れていた。今、鈴がどんな気持ちでいるのか、この時の正は少しも気にしていなかった。


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