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100日後にNTRれる幼馴染  作者: 12月24日午後9時
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40/107

あと61日

NTR進捗状況

ヒロインの家に上がり込んだおうを光が妨害。


田中 ただし :主人公、強敵との協力。

橘  すず  :幼馴染、寝取られる。

金谷 駿しゅん :イケメン、クラスでは人気者、幼馴染とフラグ建築中。友達の彼女に手は出さない。

黒田 おう  :汚っさん、女子生徒をいやらしい目で見ることに定評のある男性教員。教育熱心。

黒井 ひかる :小学生、頭の回るクソガキ。今は協力関係。

黒川 てる  :チャラい、イケメンの取り巻き。反省して正たちに協力する。演技派。

「ふふ。」

今のただしは今までになく上機嫌だった。何せ、今やあの憎っく教師のおうは完封したも同然だからだ。学校では心強い同級生であるてるのおかげでおうすずに手を出せないよう常に個人授業は監視されている。鈴の家ではひかるのおかげで今やおうは下ネタで授業する機械と化している。二人を信用していいのかって。大丈夫、輝は反省しているし、光は約束のエロ本さえちらつかせていれば言うことを聞く。最早、勝ち確と言ってもいいのではないか。

「勝ったな。」

正は調子に乗って自習室の机で肘をつきながらアニメのまねをしてみる。

「なあ、俺の成績は負けそうなんだが。」

駿しゅんがそんな正に水を差す。なんだ、まだいたのか。駿は真面目なことに休日でもこうやって塾の自習室で勉強に精を出している。まあ、それに付き合う自分もたいがいなのだが。もはやおうの企みは潰えたのだから駿の成績アップで鈴を塾に戻そうというのもそこまで急ぐことは無い気がする。とはいえ乗り掛かった舟だ、そう思い直し正は駿の勉強に付き合うことにした。


「このダニエル電池の反応式っていうのが分からないんだよ。」

駿が言っているのは一般的な電池に関する化学反応式の問題だ。負極に亜鉛(Zn)、正極に銅(Cu)がある。電池に関する問題としては一般的で原理も分かりやすい部類だ。そのため、テストになれば高い確率で出て来る問題、是非とも押さえておきたい。しかし、普通に解説しただけで駿の記憶に残るだろうか?多少の工夫をしながら教えることにする。

「さて、電池の化学反応は必ず正極と負極の二つの反応に分けられます。なんでかって言うとこの二つの反応の間で電子がやり取りされた結果、電気が流れるからです。」

ここまでは理解しているらしい駿は特に引っかかることもなく頷いた。

「負極では電子が飛び出す反応が起こって、正極では電子が入ってくる反応が起きます。が、本来は負極と正極は繋がっていなければこの反応は起きません。何故かと言うとそれぞれの物質は繋がっていなければ安定しているからです。」

ここで駿の頷きが止まる。

「じゃあ、なんでその二つが繋がると安定しなくなるんだ?」

「それを一言で説明するとイオン化傾向の違いってことになるんだけど、そうだな、それだと分かりにくいよな。つまり、それぞれ正極と負極で電子を捕まえておける力に違いがあるんだ。だから電子を捕まえていられない負極から電子をもっと捕まえられる正極に流れていくんだ。」

駿は分かるような分からないような顔で首を捻る。言葉としては理解できるがその内容を上手く想像できない感じだ。ここはもっと身近な例えで説明しよう。

「つまりだね、イオン化傾向っていうのはイケメンランキングみたいなものなんだ、電子でんこちゃんはランキング順に好きなんだ。さて、このイケメンラインキングによると亜鉛(Zn)は銅(Cu)に5ポイント差で負けている。間には鉄、ニッケル、スズ、水素がある。さて今亜鉛と電子ちゃんは付き合っているわけだけど、なんかラインとかで銅に繋がったらそっちの方がイケメンだから亜鉛とはお別れして銅の方に行っちゃうんだ。」

「えっ、それじゃあ亜鉛はどうなっちゃうんだ。」

「溶けて消える。」

正は簡単な化学式でそれを表す。

Zn → Zn2+ + 2e-

この一価の陽イオンになった亜鉛は周りの水溶液に溶けていく。反応が進むと亜鉛はどんどん溶けていくから文字通り完全に消えてしまうのだ。

「なんか切ないな。」

駿がポツリと言った。それを正は鼻で笑う。

「ふん、そんなくそビッチと付き合うからいけないのさ。もしくはちゃんと他の奴と繋がらないように注意しておかないからそうなる。まあ、僕の鈴はその点、清純派だからそんな心配はいらないけどな。」

正は寝取られものが嫌いだった。特に寝取られてめそめそしている主人公が嫌いだ。そういう目に合う前にちゃんと気付いて対策しておかないから、泣いたって遅い。つくづくそういう主人公のことが理解できなかった。

駿はどうやらこの説明で頭の中にただの言葉でなく絵が描けたようだ。一度理解してしまえばある程度の応用は少し考えれば解ける問題が多いのがこの反応の良いところだ。駿は勉強が進んだらしく少し上機嫌になる。

その調子で、何気なく言った。

「そういえばさ、この前、鈴とライン交換したんだ。だから、今度グループ作ろうぜ。」

正はその言葉を特に気にすることなく聞き流した。

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