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鶏と卵

「俺達が伝説を作っているぅ?そんなのおかしい! なら、一番最初は誰が伝説を行ったんだよ?事実があってその真似事だろ!」

「違うな」

「全ての物語はマシュランプによって作られている」

「俺達が伝説を作っているぅ?そんなのおかしい! なら、一番最初は誰が伝説を行ったんだよ?事実があってその真似事だろ!」

「違うな」

「全ての物語はマシュランプによって作られている」

「じゃあ、史実は!?俺が生まれる前までは何があったんだよ!」

マシュランプの質問は最もだ。マシュランプ自体生まれるには両親が必要、鶏と卵、どっちが先かなんて鶏に決まっている。

「答えは簡単だ。俺達は所謂アダムだ。神様によって作られた初めの人類だ。そして、神様とは何か?誰か?それを探すのも俺達の目的だ」

「か、神様を探す!?」

驚きより呆れたマシュランプ。

「そうだ。その為には正しい歴史を作り、まず神様の意向を知る事だ」

「……、あ、だったらあの剣士にやられたマシュランプはどうすんだよ?命を無駄にして! それでも人間かよ!」

ふふ、とばかり、皆が笑う。

「何だよ!」

「あれはロボットだよ、ほら」

バサッ!

「あ!」

そこには、薄皮一枚マシュランプの皮膚に似た形のゴムの機械が横たわっていた。血がでるように細工もされていて、剣を頭部で受け止めるような仕組みになっている。

「そして、さっきアダムと言ったが、最終目標は【イヴ】を探す事だ!」

イヴ、つまりはマシュランプがアダムなら、女性の最初の人類がいたはず。それを探すらしい。

「え?そんなの簡単じゃん?タイムマシンで始まりまで遡りイヴを探せばいいじゃん?」

いきなり正論ごもっとも。

「できないのだ。一番遡れてもそこにイヴは居なかった。」

「しかし、俺達には母が必要だろ?」

そこからは皆、沈黙した。まさか両生類じゃあるまいし、雄と雌が必要なはずなのは確かだ。

「だから、マシュランプは成人のまま作られアダムとなり成人のイヴがいるはずなのですぅ!」

ひょうきんなマシュランプが出て来た。

「わかったわかった、特にする事も無いしイヴっての見てみたいから付き合おう」

これで全マシュランプが方針を固めた!

「で、次はいつのどこ行く?」

「ふふふ、それはわし第九十二分岐のマシュランプにお任せあれ。これは世界の系譜。これを見ればいつどこで何が起こり変わるのかがわかるのじゃ」

それは見たことも無い物体だった。家系図と地球儀が合体したような。

これで全マシュランプが方針を固めた!

「で、次はいつのどこ行く?」

「ふふふ、それはわし第九十二分岐のマシュランプにお任せあれ。これは世界の系譜。これを見ればいつどこで何が起こり変わるのかがわかるのじゃ」

それは見たことも無い物体だった。家系図と地球儀が合体したような。

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