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第1章 1話 重要書類盗難事件

世の中では様々な事件が発生している。


これに対し警察だけでは対処しきれなくなっていた。


そこで探偵倶楽部という組織が設立。


ここには2人1組で登録し、探偵として捜査を行う。


そして様々な探偵が活躍することとなったのである。



(あお)ちゃん泉ちゃん、お母さんが使ってたハサミを知らない?」


母が僕たちに聞いてきた。


僕たち兄妹は部屋で本を読んでいたが、母の言葉にハサミを探すことになった。


「母にいくつか質問。最後に見たのは?普段どうやって使ってるの?今何に使おうとしているの?」と僕が聞く。


母はそれらに答えた。


妹と一緒に考える。


「「ゴミ箱の中」」


僕と妹の声が重なった。


ゴミ箱を見ると中に紙きれと一緒にハサミが入っていた。


母は何かに気をとられると、無意識のうちに捨てたりする癖があるのだ。


「碧ちゃん、泉ちゃんすごいわね。将来は探偵さんかな」と母が言う。


僕たちは笑って「探偵なんてすごい人たちにはなれないよ」


「あら。そう?私はなれると思うけどな」と母が言う。


その時はなれるはずがないと思っていた。



僕が高校を卒業し、1年後に妹の泉も高校を卒業した。


そして2人で向かったのである。


探偵倶楽部に。


そこではいくつかの試験が行われた。


僕たちはクリアして晴れて探偵となったのだ。



探偵倶楽部には毎日のように仕事の依頼が届く。


依頼内容に、報酬金、場所、注意事項などが。


中には探偵は何組までと指定されてる場合もある。


僕たち探偵はその依頼を見て、受けたい場合は届け出を出す。


そして探偵倶楽部がその届け出を見て判断することに。


僕たちは毎日依頼内容を見て、届け出を出すか話していた。


ある時、1つの事件に注目した。



依頼内容 重要書類が紛失したので犯人の特定


報奨金 捜査をしていただいた探偵には3万円支給 成功報酬は20万円


場所 東京都○○の○○ビル ビルは自社ビルです


注意事項 特になし



「おい、捜査に参加すれば3万もらえるぞ」と僕が言う。


「でも成功報酬は安いわね」と泉が言う。


「注意事項もないみたいだし、これやってみないか?」


「そうね。実績も欲しいしいいんじゃない」


という訳で、この事件に申し込んだ。


翌日の朝、正式な派遣として扱われた。


僕達の初仕事。


さっそく現場に2人で向かった。


電車で1本と近いのも魅力だ。


駅に着くと目的地を目指す。


どんな現場なのか。


僕達以外にも探偵はいるのか。


2人で話しながら現場のビルへと向かった。


受け付けに行くと「片山様ですね。お待ちしておりました。3階が現場です。あなたたちが最後の探偵です」


「探偵は何組来ているのですか?」


「あなたたちを入れて4組です。さあどうぞ」


僕たちはエレベーターで3階に向かう。


3階には7人の人たちがいた。


「片山探偵でしょうか?」とスーツ姿の男の人が言う。


「はいそうです」


「お待ちしておりました。それではみなさんお揃いになったので、事件の説明をさせていただきます」


スーツ姿以外の人たちを見ると、鹿撃ち帽を被った人とステッキを持った2人組。


コックコートと白衣を着ている2人組。


黒と灰色の上半身タンクトップの2人組がいた。


鹿撃ち帽を被った人が「遅い」と僕たちに言う。


僕は思わず「すいません」と謝る。


スーツ姿の人が話を始めた。


「2日前にある契約書が盗まれました。茶封筒で表面に極秘資料と書かれた封筒です。角型2号封筒です。そちらを盗み出した犯人の特定をお願いします。」


一息入れると続きを話し始めた。


「場所はみなさんがいる目の前の保管室。ここは普段鍵をかけられております。2日前の夕方、専務と常務が鍵を使ってこの部屋に入ったところ無くなっているのが発覚しました」


「鍵のかかっている部屋から盗まれたと」コックコートを着ている1人が聞く。


「はい、そうです。鍵は2つ。事務室に1つ。今回はこちらを使用。もう1つは社長室にスペアキーが1つ」


「両方あるのかね。使った形跡は?」とステッキを持った人が聞く。


「はい。両方ございまして、その日は社長、事務員ともに1日中いました」


「ほう」と鹿撃ち帽を被った人が言う。


「以上ですがなにか質問は?」


「我々は自由にしてよいのかな」と黒の上半身タンクトップの1人が聞く。


「はい。どこでも誰にでも質問して構いません」


僕も質問しようと思ったが聞くことが思いつかなかった。


「ではみなさん、よろしくお願いします」そう言ってスーツ姿の人が去っていった。


僕たちはまず、保管室に向かった。


他の6人も保管室へ。


結果密集状態になった。


鹿撃ち帽を被った人が「君たちランクはと言った」


白衣とコックコートを着ている2人は「B」


上半身タンクトップの2人は「C」


僕も「Cです」と言った。


「ではそこの筋肉と素人っぽいの。君たちは別の所へいってくれ。私たちはAだ!」と鹿撃ち帽を被った人が言う。


Aだと!と僕は思った。


一流探偵じゃないか。


上半身タンクトップを着た2人は「わかりマッスル!」と言って別のところへ行った。


マッスル?


上半身タンクトップを着た2人はすごい筋肉の持ち主だが……


僕たちもとりあえず他の場所に行くことにした。


まずは鍵のある事務室へ。


そこにはタンクトップの2人組が来ていた。


そして鍵を見ている。


僕たちも鍵を見た。


特になんの変哲もない鍵だった。


灰色のタンクトップを着た人が「鍵の貸しだしに帳簿は?」と聞く


事務の人が「そういうのはありません。ただし保管室の鍵は専務以上の許可がないと渡せません」


黒のタンクトップを着た人が「では最近鍵を借りマッスルした人は?」


「ここ一週間はいませんね」と事務の人


僕は借りマッスルってなんだろうと思った。


女性の事務員が「お茶をお出ししましょうか」と聞いてきた。


灰色のタンクトップの人が「プロテインはありませんか?」


「プロテインはないですね。申し訳ございません」と女性の事務員が言う。


プロテインを置いてある会社ってあるのか?と僕は思った。


僕たちは保管室に戻った。


すると、鹿撃ち帽とステッキの2人組がいなくなっていたので、部屋に入る。


一通り部屋を見て驚いた。


「何か分かった?」と泉が言う


一旦外に出る指示をして泉に小声で言う。


「中が全く荒らされていない。契約書がある場所を知ってたってことだよ」

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― 新着の感想 ―
兄妹探偵の初仕事、マッスル探偵のキャラが濃すぎて思わず笑ってしまいましたw 中が荒らされていないという主人公の気づきから、事件がどう解決に向かうのかワクワクします。 これからの2人の活躍と次回の展開が…
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