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抱き心地1000%の俺、なぜか女の子に「一緒に寝よ」と誘われる  作者: ピースピース


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3/5

第3話 一緒に寝よ?

 ゲームを終え、風呂も済ませて、時計の針はもうすぐ23時を指そうとしていた。

 寝る準備を整えて自分の部屋に入ると、そこには夢乃がいた。


「おかえり陽くん~」


 まるで自分の部屋かのように、ベッドの上でくつろぎながら漫画を読んでいる。

 うつ伏せに寝そべった脱力スタイルのまま、両足をパタパタと動かしていた。


「……」


 夢乃の服装に、思わず視線が引き寄せられる。

 もこもこのパーカーに、短パン。そしてパーカーの下はキャミソールという、完全な部屋着スタイル。

 ふわっとした袖から見える白い手、片方だけ下がったキャミソールの肩紐。

 何気なく目を落とした先には、白く柔らかな太ももがあらわになっていて、俺は慌てて視線をそらした。


「どうしたの?」

「……くつろぎすぎだろ、お前」


 思わずそう言うと、夢乃は漫画から顔を上げて、にっこり笑った。


「だって~、このベッド、ふかふかで気持ちいいんだもん♪ それに陽くんの匂いがして、なんだか落ち着く~」


 いや、その格好でくつろがれると、こっちは落ち着かねぇっての。


「なぁ夢乃……やっぱり一緒に寝るのはどうかと思うぞ」


 夢乃は漫画をパタンと閉じると、上半身を起こして俺の方をじっと見つめてきた。

 そしてまっすぐな目で問いかけてきた。


「ダメ? 陽くんは……私と寝るの、いや?」

「……そんなことないけど」


 俺がそう答えると、夢乃の表情がふわっとほころぶ。


「じゃあ、一緒に寝よ?」


 次の瞬間、夢乃はベッドの上から手を伸ばして、俺の手をぎゅっとつかんだ。

 ぐいっと引かれる力に抗えず、俺は夢乃の隣へと倒れ込んでしまった。

 鼓動がドクンドクンと早くなる。


 今、夢乃と同じ布団で寝ている。

 さっきから太ももが当たってる。柔らかい感触に、俺は動くことができなかった。


「ん~、やっぱ陽くんってあったかい……」


 そう言いながら、夢乃がこちらに体を預けてくる。

 柔らかすぎる感触が二の腕に当たっている。


「ちょっ、おまっ……もうちょい離れろって……!」

「えーヤダ~。せっかく陽くんと一緒に寝てるんだもん。くっついた方が、ぐっすり眠れるよ?」


 ぴとっ。

 夢乃が、俺の腕を抱きついてきた。


「陽くんってさ……女の子にくっつかれると、意識しちゃうタイプ?」

「そ、そんなこと聞くなよ……!」


 夢乃はにこっと笑って、俺の顔をのぞき込んできた。

 そして、そっとささやく。


「私、なんだかフワフワしてるんだ~……体がぽかぽかして……眠くなっちゃうよ」


 そう言いながら、俺の胸元に頬をすり寄せてきた。

 髪がふわっと触れて、甘い香りが鼻をかすめる。

 耳元で夢乃の吐息がかかって、体温が一気に上がった。


「……ねえ陽くん」

「な、なんだよ」

「このまま寝ちゃってもいい?」

「……好きにしろよ」


 ささやきに近い声で、夢乃が言う。


「……もし私が、寝ぼけて、何かしちゃっても……怒らないでね?」


 ドクン、と鼓動が跳ねた。

 その意味を、考えたくても頭が回らない。

 夢乃はくすっと笑い、そのまま俺の腕に顔をうずめた。


「あのさ……一緒に寝るのは早いと思うんだ。ほら普通は……こういうのは付き合った男女がするもんだろ?俺たち今日話したばっかりだし」


 意を決して、俺は言った。

 これ以上はマジで危ない。理性が壊れてしてしまう。


「付き合わないと一緒に寝たらダメなの?」

「それはそうだろ」

「じゃあ、私たち付き合おうか?私、陽くんの彼女になるよ」

「……は?」


 夢乃が、ふにゃっと笑う。

 悪びれる様子も、冗談めいた雰囲気もない。

 まっすぐ、真顔で、さらっととんでもないことを言ってのけた。


「おまっ……なに言っているんだよ。告白するなら好きな人にしろよ」

「ん?私の好きな人は陽くんだよ」


 言葉が詰まる。

 部屋の空気が、一気に熱を帯びた気がした。


「……そういう冗談はよせよ」

「ううん。本当に好きだよ、陽くんのこと」

「からかうんじゃねよ。俺はもう寝るからな!」

「おやすみ。陽くん」


 夢乃はくすっと笑い、そのまま俺の腕に顔をうずめて、目を閉じた。

 俺の体に、柔らかく、温かいぬくもりがぴったりくっついている。

 ……これ、寝れるわけないだろ。

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