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おかん転生 食堂から異世界の胃袋、鷲掴みます!  作者: 千魚
3 光の洞穴亭 in 救民街
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パニックムービー!かと思いきや

「ちなみにさ……ディミヌエさんてのは、何の種族なんだい……?」


「確かリッチですわ」


「……金持ち?? って種族名か??」


「会長……。なぁにおバカさんなことをおっしゃってますの? 高位の不死人ですわよ」


 げぇ。めちゃくちゃゾンビ映画系展開じゃないか。ん? でも、


「不死人って……食事、いらないよね?」


「まぁそうでしょうね。けれど、使用人もアンデットだけとは限りませんし、マシリ全体で考えればリッチはディミヌエ家だけのようですもの」


「つまり……ディミヌエ家の殿様のせいで商人が寄りつかなくなって、マシリ全体の食料が不足してるのに、マシリを治めるディミヌエさんはご乱心してるかもしれないうえに自分は食べなくても問題ないから解決しない、ってことか……」


「そうですわ。平たく言えば、すべてディミヌエ家のせいですわね」


 これはまたハタ迷惑な話だ。

 とはいえ、別荘なのだから常時その持ち主が居るわけではない。使用人もマシリから帰してしまえば食料難は解決するのではないだろうか。


 1200食ということは、20軒ばかりの別荘に1200人ものヒトが勤めているということだ。一軒平均60人前後というとんでもない雇用者を本宅に移すなり暇を出すなりすれば、マシリの負担は減ると思う。最低限、屋敷を管理するヒトの分の食料ならば、アタシが兄さんに通報して解決するまでは保つはずだ。


「あのさ……もしかして、アロは噂自体眉唾だと思ってんのかい?」


「少なくとも、魔王陛下のお耳に入れても事態がすぐに動くとは思えませんわ。調査にも逮捕にも陛下の許可と号令が必要ですが、陛下の独断で即刻ディミヌエ家に立ち入ることはできませんから」


 え、そうなの? 魔王なのに???


「まったく、なんにもご存知ありませんのね。そんなことでドルゴーン大公家を支えていけると思ってらっしゃるのかしら……。

 独裁国家ではございませんからね。陛下といえど、正式な手順を踏まずに強制介入することはできません。上に立つ者が決まりを破っては、国家は秩序を失います」


 アタシが兄さんの仕事場に入ったのは後にも先にも、あんちゃんに拉致されたあの一回だけ。だから、魔王なのに独裁してないなんて知らなかった。お役人てのはつまり、魔王の配下ってヤツの比喩表現なんだろうと思ってたし。……えー…………。


「ちなみに、ワタクシ大切なことをまだお伝えできておりませんの。お聞きになられます? それとも、せっかちに省略するのがお好みですか?」


「え? ……あ、悪い。聞かせとくれよ」


「それで、我が商会への依頼ですけれど。1200食の内訳としましては、クロウに相談してきました元救民街出身者とその勤め先の使用人で約10。他の別荘でも必要と推測される数約800、それ以外はマシリの森に住まう隠れ救民で約400となります」


 え。隠れ救民???


新作始めました

『異種族婚した夫婦……の連れ子』

逆ハーな雰囲気の冒険者モノです

かるーい雰囲気を目指します

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