表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ログアウト  作者: 狐野柄
第二章:絶望の四日間
15/22

第2話 『優しい心』

クイーンからの命令及び、番号が配られたとき、

その後はクイーンは、ステージから姿を消し、どこかへ行ってしまった。

これからのことを決めなくてはいけない。

そう、洸たちみんなは思っていた。


龍斗「これからのことなんだけど、これからみんなで決めない?♪」


そう、龍斗が口を開き始めた。


龍斗「こんなことが立て続けに起きてるんだ、みんな休むことも重要だよ。宿舎もあるんだしね♪」


その意見に賛同するものが多くいた。

それほどに、やることも目的もないからだ。

だが…。


修太「なに勝手に指揮とり始めてんだよ。おい。」


賛同しないものもいた。


和也「そ、そうだぞ!お前なんか信じられるか!」


茜「ちょっと、その言い方はないんじゃない?!」


茜がそう前に出て、小太りの男に言った。


政義「まあ、現に…。彼が奴隷という立場の可能性だってあります。」


豪太「そうだぜ。だから、俺たちは俺たちで行動させてもらう。」


そう、意見が割れ始めた。

まるで対立しているかのように。


修太「だそうだぜ?篠原ぁ?少なくても俺たち4人は賛同しねぇし仲良しごっこもしねぇ。」


修太はそう言った。

そして、次の言葉も続けて声に出した。


修太「俺は『生き残るために動く』。」


その言葉を残して、体育館から出てしまった。


快兎「感じ悪いな。アイツ。」


洸「こんな状況だ。仕方がないのかもしれないさ。」


茜「でも言い過ぎよ!」


龍斗「ま、こんなことでもめてもしかたないよ♪」


その言葉と共に、さっきので戸惑っていたみんなを落ち着かせた。


實「でだ、この後どうする。宿舎に一旦行くか?」


美南「それには、私たちも賛成するわ。」


歩「うん…。」


美南「さっきので疲れちまってるしな。」


美南たちは、最初のゲームにて失った仲間の看病をずっとしていた。

疲れるのも無理はなかった。

そして、みんなは部屋割りをし、ひとまずの休憩に入った。



―――――コンコン。


快兎「入るぞ。」


―――――ガチャ。


その個室には、洸がいた。


洸「快兎か。どうした?」


快兎「いやーよ、今回の奴隷について考えとこうってな。」


洸「…っ!」


その言葉で洸は、目が覚めたような顔をした。


快兎「落ち着け。俺じゃない。そして、なんとなくだがお前じゃない気もする。」


そう、心の底からの言葉を快兎は洸に向けて言った。


洸「わかんねぇだろ。いまから殺すかもしれないだろ。」


快兎「もしそうなら、お前が死ぬな。」


洸「は?」


その言葉に、疑問を覚えた。

洸にはさっぱりわからなかった。

何を言いたいのか、それがわからなかった。


快兎「お前は優しいから殺せない。だから王に殺される。そういうことだ。」


洸「…っ!」


洸は優しい人間だ。

快兎は洸とはもう長い付き合いだったからそう確信していた。

だからこそ、その落ち着いた姿を見て声を掛けた。


快兎「もちろん俺も違う。」


誰でもいうであろうその言葉。

むしろ、ここで「俺が奴隷」なんていう馬鹿はいない。

そんなこと言ったらバラされて、逃げる人間の警戒心を高めるだけの行動だからだ。

だが、快兎と同じく、洸には快兎が嘘をついているようには見えなかった。

だから、信用してこれからの話を始めようとした。


洸「おれは、両方を救いたい。きっと何かあると思うんだ。」


体育館での決意をあらわにした。

快兎に話すことで一人で抱えこまなくて済んだ。

そんな安堵があった。


快兎「…。ほんとお人好しだな…。」


そう呟いた。

両者を救う。そんなことが叶うとは思えなかった。

クイーンは四日間に渡りゲームをするといっていた。

2人指名され、どちらかは死ぬ。

そんなことは目に見えていた。

生かせば殺され、生きたきゃ殺す。

そんな弱肉強食なゲーム。

そんな中、どちらも救うなんて思いつかなかった。


洸「無理でも探したい…。」


快兎「そんな、そんなおいしい話はない。多分無理だ…」


洸「もう!!もう、誰かが死ぬのは見たくないんだ!!!」


快兎「…っ。」


その言葉と共に、快兎の脳内に未希の最後の姿とそれを見つめる麻衣の姿が映った。

すでに、最初のゲームでたくさんの死を見てきた。

もうそんな惨劇を見たくない。そんな思いが洸から伝わった。


快兎「わかったよ。探してみるだけ探す。だが!猶予はない。」


そう洸に意思表明した。


一方で、焦吉の部屋では。


蒼「どう思う。焦吉。」


焦吉「あぁ。そうだな、確かにその線はあり得る。」


蒼と焦吉が部屋で話していた。

こちらでは、奴隷探しのために話を進めていた。


蒼「アリだと思うんだ。」


焦吉「あぁ。というか、見つけるにはこれしかないだろ。」


蒼「もちろん、俺が行くよ。」


焦吉「わりぃな。この足じゃいけそうにねぇわ。この埋め合わせはするよ必ず。」


蒼「おう。待ってるぞ。」


なにかの作戦を立てていた二人は、焦吉が動けないため、

蒼がメインのとある作戦を実行しようとしていた。



―――――ガチャ。



焦吉「それじゃあ、また後でな。」


蒼「あぁ。また。」



―――――バタン。



そう言い、扉を閉めた。




第2話 『優しい心』 (完)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ