第2話 『優しい心』
クイーンからの命令及び、番号が配られたとき、
その後はクイーンは、ステージから姿を消し、どこかへ行ってしまった。
これからのことを決めなくてはいけない。
そう、洸たちみんなは思っていた。
龍斗「これからのことなんだけど、これからみんなで決めない?♪」
そう、龍斗が口を開き始めた。
龍斗「こんなことが立て続けに起きてるんだ、みんな休むことも重要だよ。宿舎もあるんだしね♪」
その意見に賛同するものが多くいた。
それほどに、やることも目的もないからだ。
だが…。
修太「なに勝手に指揮とり始めてんだよ。おい。」
賛同しないものもいた。
和也「そ、そうだぞ!お前なんか信じられるか!」
茜「ちょっと、その言い方はないんじゃない?!」
茜がそう前に出て、小太りの男に言った。
政義「まあ、現に…。彼が奴隷という立場の可能性だってあります。」
豪太「そうだぜ。だから、俺たちは俺たちで行動させてもらう。」
そう、意見が割れ始めた。
まるで対立しているかのように。
修太「だそうだぜ?篠原ぁ?少なくても俺たち4人は賛同しねぇし仲良しごっこもしねぇ。」
修太はそう言った。
そして、次の言葉も続けて声に出した。
修太「俺は『生き残るために動く』。」
その言葉を残して、体育館から出てしまった。
快兎「感じ悪いな。アイツ。」
洸「こんな状況だ。仕方がないのかもしれないさ。」
茜「でも言い過ぎよ!」
龍斗「ま、こんなことでもめてもしかたないよ♪」
その言葉と共に、さっきので戸惑っていたみんなを落ち着かせた。
實「でだ、この後どうする。宿舎に一旦行くか?」
美南「それには、私たちも賛成するわ。」
歩「うん…。」
美南「さっきので疲れちまってるしな。」
美南たちは、最初のゲームにて失った仲間の看病をずっとしていた。
疲れるのも無理はなかった。
そして、みんなは部屋割りをし、ひとまずの休憩に入った。
*
*
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*
*
―――――コンコン。
快兎「入るぞ。」
―――――ガチャ。
その個室には、洸がいた。
洸「快兎か。どうした?」
快兎「いやーよ、今回の奴隷について考えとこうってな。」
洸「…っ!」
その言葉で洸は、目が覚めたような顔をした。
快兎「落ち着け。俺じゃない。そして、なんとなくだがお前じゃない気もする。」
そう、心の底からの言葉を快兎は洸に向けて言った。
洸「わかんねぇだろ。いまから殺すかもしれないだろ。」
快兎「もしそうなら、お前が死ぬな。」
洸「は?」
その言葉に、疑問を覚えた。
洸にはさっぱりわからなかった。
何を言いたいのか、それがわからなかった。
快兎「お前は優しいから殺せない。だから王に殺される。そういうことだ。」
洸「…っ!」
洸は優しい人間だ。
快兎は洸とはもう長い付き合いだったからそう確信していた。
だからこそ、その落ち着いた姿を見て声を掛けた。
快兎「もちろん俺も違う。」
誰でもいうであろうその言葉。
むしろ、ここで「俺が奴隷」なんていう馬鹿はいない。
そんなこと言ったらバラされて、逃げる人間の警戒心を高めるだけの行動だからだ。
だが、快兎と同じく、洸には快兎が嘘をついているようには見えなかった。
だから、信用してこれからの話を始めようとした。
洸「おれは、両方を救いたい。きっと何かあると思うんだ。」
体育館での決意をあらわにした。
快兎に話すことで一人で抱えこまなくて済んだ。
そんな安堵があった。
快兎「…。ほんとお人好しだな…。」
そう呟いた。
両者を救う。そんなことが叶うとは思えなかった。
クイーンは四日間に渡りゲームをするといっていた。
2人指名され、どちらかは死ぬ。
そんなことは目に見えていた。
生かせば殺され、生きたきゃ殺す。
そんな弱肉強食なゲーム。
そんな中、どちらも救うなんて思いつかなかった。
洸「無理でも探したい…。」
快兎「そんな、そんなおいしい話はない。多分無理だ…」
洸「もう!!もう、誰かが死ぬのは見たくないんだ!!!」
快兎「…っ。」
その言葉と共に、快兎の脳内に未希の最後の姿とそれを見つめる麻衣の姿が映った。
すでに、最初のゲームでたくさんの死を見てきた。
もうそんな惨劇を見たくない。そんな思いが洸から伝わった。
快兎「わかったよ。探してみるだけ探す。だが!猶予はない。」
そう洸に意思表明した。
一方で、焦吉の部屋では。
蒼「どう思う。焦吉。」
焦吉「あぁ。そうだな、確かにその線はあり得る。」
蒼と焦吉が部屋で話していた。
こちらでは、奴隷探しのために話を進めていた。
蒼「アリだと思うんだ。」
焦吉「あぁ。というか、見つけるにはこれしかないだろ。」
蒼「もちろん、俺が行くよ。」
焦吉「わりぃな。この足じゃいけそうにねぇわ。この埋め合わせはするよ必ず。」
蒼「おう。待ってるぞ。」
なにかの作戦を立てていた二人は、焦吉が動けないため、
蒼がメインのとある作戦を実行しようとしていた。
―――――ガチャ。
焦吉「それじゃあ、また後でな。」
蒼「あぁ。また。」
―――――バタン。
そう言い、扉を閉めた。
第2話 『優しい心』 (完)




