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出会った美少女は秘密結社の姫巫女様  作者: 五木史人
1章 憲兵隊本部長の娘
7/25

7話 ビターなチョコレート

僕は、何気に拳銃を確認した。


由良穂香は、バスの車内の灯りを付けた。


古いスクールバスの中は、

いたって普通の幼稚園のスクールバスの中だった。


「何か期待してました?」


わざわざ尾行を気にしながら、

来たのだから・・・


「うん・・・まあ」


「でもね・・・・」


穂香は座席のクッションを外した。


「ほら、ビターなチョコレートが入ってるの」


彼女はビターな板チョコが入った箱を取り出した。


「なぜ?」


「幼稚園のスクールバスだからかな~」


彼女はとぼけた。


「こっちにはね、保存用のお水もあるんだよ」


「なぜ?」


「幼稚園のスクールバスだからかな~」


「そんで、こっちには拳銃の弾丸とかもあるんだよ」


「!?」


「幼稚園のスクールバスだからかな~」


どんな幼稚園だよ!


彼女は、僕に言える事と言えない事を考えつつ話した。


「さっ、パシリくん、お腹空いたし、

一緒にビターなチョコレート食べよう」


君はさっきお弁当5個食べたばかりでしょうが。


彼女は、幼稚園児用の小さな座席に座って、

僕にも座るように促した。


僕は彼女の後ろの座席に座った。


「もう照れ屋さんなんだから、私たちはもう生死を伴にする仲でしょう」


彼女は、ビターな板チョコの銀色の紙を、

はがしながら言った。そして、


「夜が明けると、迎えが来るはずだから・・その時は・・」


と、振り向いて後ろの座席の僕に意味ありげに微笑みかけた。



夜は静かに去って行った。


そして、早朝のスクールバスに、その水牛たちはやってきた。



つづく 毎週木曜日更新です ((((( ( (ヽ(;^0^)/

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