魔法を教わろう2
あれから2〜30分ぐらい練習をした。今では慣れて来たおかげで上手く魔力を扱うことが出来るようになってきた。ヨウ子婆さんがすかさず
「ついさっきとは比べ物にならないぐらいに上手くなったねさあここいらで休憩しな」
と休憩を促す。俺はお言葉に甘えて休憩をとる。家の奥からオリスとヨウ子婆さんが来て一緒に休憩をとることにした。オリスがトレーニングの成果を聞いてきた。
「どう?今のところ上手くいってる?」
「物覚えがいいからかなり順調さ。オリスアンタ抜かされないようにしな」
とニヤリとヨウ子婆さんが答える。それに対してオリスは、「魔力量はともかく実力はまだ僕の方が上だから」とむっつりしている。ヨウ子婆さんは
「それはそうだろうさ、まだ魔物と戦えないレベルだよさっき練習を始めたばかりだからね」と答える。続けて「まあすぐに追いつくだろうけど」と言い放つ。とても仲が良くて微笑ましい。なんだかんだ楽しい雑談をして休憩を終えて練習を再開したのだった。
「魔力を感じ取れるようになって来たねもうそろそろ次の練習に入るよ」とヨウ子婆さんがそう言った。「次は実際魔法を使ってもらうよ」とヨウ子婆さんが一つの魔法を見せる。汚れた洋服を中心に魔法陣が現れ一瞬にして洋服がキレイになった。
「今のは?」
「魔法による洗濯さ、今からやってもらう」
「やってもらうってどうやるの?」
「まあ慌てるんじゃないよちゃんと説明してやる」
とヨウ子婆さんが説明してくれた内容は、一つ目魔力のコントロール行なう、二つ目どのような(に)魔法及び魔力を使いたいかをイメージする、三つ目イメージが出来たら魔力を消費し魔法を発動する。
これが魔法を使う工程だ魔法陣は魔法を使用する際の安全装置みたいなものらしい。まぁ今のヨウ子婆さんの身体では仕方ないところはあるかもしれない。こう見えてヨウ子婆さんは癌を患っているのだ魔法やこの世界の薬でやり過ごしているのかもしれない俺はヨウ子婆さんを労おうと思った。しかし今は期待されている以上は魔法の練習をやるのだ。俺は別に用意されている洋服に手をかざして教わった通りにやっみることにした。さっきと同じように洋服を中心に魔法陣が現れ一瞬の内にキレイになった。成功したようだ。俺は成功した実感を味わいながらこの経験を忘れないようにしようと思った。後ろで見ていたヨウ子婆さんが
「上手くいったようだね今のが出来れば他の生活魔法も出来たも当然さ」と俺を褒めてくれた。
「飯にするよ、今度は火をおこす魔法を教えるからね」とヨウ子婆さんは家の中に入ったそれに続き俺も家に入る




