スタンピード①
レアスキル仙人を手に入れて種族が仙人に変わった俺は変わった所などを調べたりスキルの調子を確かめたりした。分かった事はスキルの使い心地は変わってないこと、そして種族が人種の時に比べて身体能力が上がっている事や五感が強化されている事だ。動体視力なども上がっているので昨日は感覚に慣れる事で大変だった。そのおかげか動きが人種だった頃よりもいいのだ。また、レアスキル仙人、あれはやばい。俺があるだけで出来る事が沢山増えた。増えた事は後ほど説明する。
俺は依頼を受けに冒険者ギルドに向かったのだがギルドにつくと何故かギルドに冒険者がごった返していて騒がしい。何かあったのだろうか?取り敢えず近くにいた優しそうな冒険者に聞いてみる。
「すいません、何かあったんですか」
「ん?ああ、最近魔の森の浅い所で中部や深部の魔物が出てるらしい。何が起こるか分からないし、もしかしたらスタンピードかもしれないから皆ギルドにどうなっているのか聞いているんだ」
「スタンピードですか!?」
「ああ、まだ本当かは分からないけどな」
「分かりました、ありがとうございます」
俺はそれから詳しく話を聞き、話してくれた冒険者に礼をいって別れる。
スタンピードとは魔物が何らかの理由で大量発生したりして魔物の大群が押し寄せてくる事を言うらしい。20年前にもこの魔の森でスタンピードが起こって王都が襲われたらしく、その魔物との戦いで沢山の冒険者や騎士が犠牲になったと聞いている。そんな事を考えているとギルドの奥からギルド長のガルドが出てきた。大きい声を上げた。
「よく聞け、今回の魔の森での浅い所に中部や深部の魔物が出たのは本当だ!それを調べてに行った冒険者が今朝帰って来た!報告によると魔の森の最深部から浅い方何かから逃げる様にこちらに、つまり王都の方に魔物の大群が向かって来ているらしい」
その言葉を聞いた冒険者が騒ぎ出す。
「数は凡そ一万!これに当たり冒険者ギルドは緊急依頼を出す事が決まった!Dランク以上の冒険者は準備が出来た者から南門の所に集合だ!そこで作戦や魔物の状況を詳しく伝える。それとAランク以上の冒険者は会議をする為冒険者ギルドの会議室に集まってくれ!またそれ以外の冒険者には国民の避難誘導を頼む。それと緊急依頼の分報酬は期待して良いぞ!」
その掛け声と共に冒険者が動き出す。
緊急依頼とはその名の通り緊急を要する依頼で余程の事がない限り強制的に受けなければいけないし依頼だ。特に俺はSランクとして出なければならない。
今日はこれからティアも来る予定らしいのでCランクのティアも参加になるだろうがティアの魔法なら問題ないというよりも大活躍するだろう。
「お兄様、この騒ぎは何ですか?」
噂をすればティアが冒険者ギルドに来て俺の所に来た。
「どうやらスタンピードが起きているらしい」
「スタンピードですか!?」
「ああ、Dランク以上は緊急依頼らしい。俺は会議室に向かうがティアもついて来てほしい。この戦いでティアの魔法はとても役に経つ可能性が高い」
「分かりました!」
ティアに了承を取ったので俺達は会議室に向かった。
会議の着いた俺は集まっている人を確認する。
俺が知っている限りではAランク冒険者が13人、Sランク冒険者が俺を含めて4人、分からないのが2人といった所だ。中には獣人や竜族もいる。
「よし、全員揃ったな。ここにはAランク冒険者が15人、Sランク冒険者が4人集まってくれている。それと今回はSSランク以上の冒険者は皆王都を離れていていない。つまりここにいる者が最高戦力だ!それぞれ気を引き締めていろ。そして会議を始めたい所だがその前にアルク!何故、妹を連れてきている?ここに来て良いのは上位の冒険者だけだぞ!」
俺はティアを連れて来ていることを指摘される。
「今回、ティアの力は今回の戦いの役に立つと思い連れて来ました」
「お前はスタンピードを舐めているのか?」
どうやら俺がティアを連れて来たことをスタンピードを舐めていると思っている様だ。
「舐めてなどいません!」
「では、本当にお前の妹は力になると言うのか?」
「はい、ティアは魔法に関してはこの中で一番強いと思います」
「ほう、ここにはSランク冒険者もいるがそれでも上だと?」
すると女性がそう言って来た。確かに雷帝の二つ名を持つSランク冒険者だ。
「はい、ただし証明は今は出来ないので実践で証明します」
「はぁ、分かった。そこまで言うなら会議への出席を許可しよう。ただしもしもの時の責任はとれんぞ?」
「問題ありません」
「では、改めて会議を始める」
こうして会議が始まった。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
会議が終わったので俺達も準備をして門に向かう。会議で決まった作戦は至って簡単な事だ。
まず初っ端に俺とティアや魔法使いが一斉に魔法叩き込みむ。
因みに俺はこの始めの魔法で全魔力の6割近くの魔力を使って魔法を使うつもりだ。何故俺が入っているかと言うと俺は剣士だが魔力量が圧倒的に多く経験100倍のスキルのおかげでスキルレベルも相当高いのでそこらのAランクやSランクの冒険者よりも強い魔法を放つ事が出来るのだ。
魔法を放った後からは前衛の冒険者が前に出て戦い、魔法使いがそれを援護する戦い方で戦って行く。ただし、Aランク以上の魔法使いは援護ではなく優先的に敵を倒しにいっても良いらしい。
勿論ティアもこれに含まれている。
それと会議でガルドが言っていたが魔物が何かから逃げていると言うことは相当上位の魔物がいる可能性があるらしいので注意が必要だ。
ここまでが会議で決まった事だ。
確かにオーガやその上位種、またAランクの魔物も逃げているの事から相当上位の魔物がいる可能性があるので気を引き締めていくべだ。
そんな事を考えていると門に着いた。




