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ティアの初依頼

俺とティアはゴブリンとコボルトの群れの討伐の依頼を受けて魔の森の中部に来た。ここまでは徒歩だ。ティアはまだ魔の森に来たことがないので転移は使えないのだ。まぁ、やろうと思えば俺が二人共転移させる事は出来るが道を覚えていて悪い事はないだろう。因みに歩きなので予想以上に時間が掛かった。というのも俺のペースが速いのもあるが魔法ばかり訓練していたティアの体力が思った以上になかったのだ。後半は魔力で身体能力を強化して歩いていた程だ。それに一度見た場所には転移で帰れるのでそこまで焦ってはいない。


「今回の依頼はゴブリンが30、コボルトが25程らしいから俺達なら余裕だと思うがティアはこの依頼が初依頼だから慎重の行こう」


「はい!」


ティアの返事を聞いて俺達はゴブリンとコボルトの群れを探し出した。

結論から言うとゴブリンとコボルトは俺の生命感知やティアの探知魔法(基本的には風魔法か空間魔法の空間把握の魔法)で簡単に見つかった。のだが見つけた所に向かって見ると何故かゴブリンとコボルトの群れ同士が戦っていた。基本的にはゴブリンよりもコボルトの方が強いので普通群れ同士が戦う事はないのだがゴブリンには上位種の数が多いらしく意外と戦いは拮抗している。


「お兄様、どうしますか?」


「そうだな。どうせ残った奴を狩らなければいけないし俺達も乱入して混戦に持ち込むか?それともティアの魔法で一気に倒すことも出来るがどうする?」


俺はそうティアに聞いてみる。


「そうですね···。魔法で範囲魔法を使わずの各個撃破で行けばお兄様も一緒に倒すのはどうでしょう。お兄様も何もしないと言うのは面白くないでしょうから」


「そうだな、俺も今回は魔法だけ行こうかな」


取り敢えず乱入する事に決まったので早速戦いに入る事にする。こうして戦闘が始まった。

俺の魔法属性は水、氷、重力、空間属性で重力と空間は扱いが難しいので使わずに水と氷だけだ。


俺は水魔法の水を薄く伸ばし回転させて勢いよか飛ばすウォーターカッターや氷魔法のアイスバレットなどの攻撃でゴブリンとコボルトを攻撃する。するとウォーターカッターで首を刎ねられ、アイスバレットでは急所を撃ち抜かれて一瞬にして絶命する。まぁ、この程度の魔物ならこんな物だろう。思ったよりも余裕があるので魔法で攻撃しながらティアの方を見る。ティアの方は凄まじかった。ティアは水魔法、風魔法、土魔法、氷魔法雷魔法といった多種多様な魔法を複数同時に発動して凄い速さで魔物を討伐していき余りの魔法の発動スピードに魔物は殆ど抵抗出来ていない。俺も超速思考で魔法を速く発動出来るが、もう魔法では手も足も出ない。それから戦闘はすぐに終わった。やっぱり、ゴブリンやコボルトでは上位種も居たが俺とティアでは相手にならなかった。

まぁ、ゴブリンとコボルトが俺とティアが苦戦するほど強かったらそれはそれで大変だが···。


思ったよりも速く終わったので俺達は魔の森の深部の方に魔物を討伐しながら向かった。ティアの転移のレパートリーを増やすためだ。それに今回の相手が物足りなかったと言うのもある。それから最深部の入り口辺りにまで行った所で俺達は探索を辞め転移で王都に帰った。


冒険者ギルドについた俺達は中に入る。

受付には今日依頼を受ける時には居なかったレイラさんがいた。


「レイラさん、依頼完了の手続きをお願いします」


「あら、アルク君、分かったわ。ギルドカードを出して」


「分かりました」


そう言って俺とティアはギルドカードを出す。

レイラさんはギルドカードを持って行くと暫くしてすぐに帰って来た。


「···ねえアルク君。依頼ってゴブリンとコボルトの群れの討伐だよね?」


「はい、そうですよ」


「じゃあ、何でオークやオーガまで沢山討伐しているのかな?」


「ああ、それなら依頼が早く終わったので魔の森を探索していたんですよ」


「はぁ〜、もういいわ」


何故かため息をつかれてしまったがまぁ、良いだろう。


「それにティアちゃんって本当に実力あるのね。アルク君よりも討伐数が多いわ」


「それはお兄様が今日は剣ではなく魔法だけで戦っていたからです」


「えっ、アルク君魔法でもオークやオーガを倒せるの?」


「まぁ、一様」


「はぁ〜」


また、ため息をつかれてしまった。いかせぬ。

俺達が余りここで話しすぎると後ろが混んでしまうので冒険者ギルドを後にした。


「ティア、初依頼はどうだった?まぁ、今日は簡単過ぎたけど」


冒険者ギルドを出た俺はティアに初依頼の感想を聞いてみる。


「はい、確かに簡単でしたけど、森の中だと妙に気を張り詰めてしまって疲れてしまいました」


「まぁ、そこは慣れだな。依頼を受けていればそのうち慣れる。まぁ、慣れた頃が一番気が抜けて危ないんだけどな」


「なるほど、勉強になります」


「まぁ、これからも頑張って行こう」


「はい!」

 

こうしてティアとの初依頼は無事に成功したのだった。




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