ティアの冒険者登録
ティアにクレープを作ってから一ヶ月経ちティアが7歳になった。因みにティアの誕生日にはケーキと別にプレゼントとして魔法を補助するアクセサリーを買ってあげた。
「お兄様、私も冒険者に成りたいです」
いつも通り屋敷の敷地内でティアと訓練をしているとティアがそんな事を言ってきた。
確かにティアは実力的には冒険者になる事は十分可能だ。だが、ティアが荒くれ者が多い冒険者として行動して大丈夫だろうか?取り敢えずティアの意志を聞いて見る。
「···冒険者は荒くれ者が多いけどどうしても成りたいのか?」
「はい、私もお兄様と一緒に戦いたいです」
どうやら理由はそれだったらしい。
「分かった」
「本当ですか!」
「ただし、困った事があったら必ず俺に言えよ」
「分かりました!」
少し心配だが最悪俺が助ければ問題ないと考えティアが冒険者になる事を強化する。
「あっ、でも父親の許可を取らないと駄目だそ」
「お父様ならお父様と一緒なら良いと言っていました」
どうやらアルベルトは説得済みらしい。
こうしてティアが冒険者になる事になった。
ティアが冒険者のなる事が決まったので早速とばかり俺とティアの二人は訓練を辞めて冒険者ギルドに向うか事にした。勿論俺がいつも行っている王都の冒険者ギルドだ。王都のギルドの方が何かと融通が効くからだ。(俺を知っている奴らが多い為)
王都に転移して冒険者ギルドに着いたので早速中に入って行く。ティアは少し緊張しているのか体が硬い。ギルドの中に入るとまずいつも通り視線が向けられる。
「お、おい、Sランク冒険者の剣神のアルクだ」
「あの、可愛い女の子は誰だ?」
「彼女じゃねえか?」
「まさか、まだ子供だぜ」
「いや、剣神ならなりえるかも知れねえぞ」
などど小声で言っているのだが五感強化のスキルを持っている俺には筒抜けだ。それと剣神とは俺が物理攻撃が効かないゴースト系の魔物も含めてあらゆる魔物剣のみで倒し尚かつその剣技が凄まじいことがら付けられたを俺の二つ名だ。正直二つ名とか滅茶苦茶恥ずかしいので辞めてもらいたいがAランク以上の冒険者は大抵二つ名が付くらしいので諦めている。
俺達は周りの冒険者の声を無視してティアの背中を押して受付に向かう。運がいい事に受付にいたのはレイラさんだった。
「レイラさん、この子の冒険者登録をお願いします」
「あら、アルク君、分かったわ。それでその子は彼女さんか何か?」
「いえ、違いますよ、俺の妹のティアナです」
その瞬間ギルド内が少しざわつく。それはそうだろう。最年少でSランク冒険者になった俺の妹だと知れば普通は驚く物だ。因みに冒険者として活動している時の一人称は前世の時と同じ俺にしている。
「あら、アルク君の妹なの?確かにアルク君に似て可愛いわね」
レイラさんは俺の非常識さに慣れてるらしく平常運転だ。慣れって凄いな。
「ティアナちゃんはこれを書いてね。それで登録は良いのだけど、大丈夫なの?まだ小さい様だけど」
ティアに登録に必要な情報を書かせている時にレイラさんがそう小声で聴いてきた。
「戦闘能力に関してはからのは不意打ちを喰らわない限りAランクでもなければ相手にもならないくらい強いですよ」
「えっ!」
流石にこれには驚いたのか驚きの声をあげる。
「そんなに強いの?」
「はい、もしかしたら俺が7歳の時と同じくらい強いかも知れません」
「アルク君って7歳の時から相当強かったと思うんだけど···」
「まぁティアは剣士ではなく魔法使いですけどね」
「はぁ、もういいわ」
レイラさんが疲れた様に言う。
「書き終わりました」
「分かりました。えっと名前はティアナ・グランハルト、年は7歳、専門は魔法ね。···ん?グランハルト!?」
レイラさんが大きな声で俺の家名を言う。あっ、そういえばティアに名前の欄に家名を入れるなと言うの忘れてた。面倒になりそうなので家名は隠していたのだ。
「ねえ、アルク君ってもしかして貴族様?」
「はい」
バレてしまったので素直に認める。その瞬間またギルド内に動揺が走る。中には顔を真っ青にしている人もいる。俺が貴族だと知って今までの原動を思い出しているのだろう。そう思って俺はギルド内の冒険者に声を掛ける。
「皆さん、俺が冒険者として活動している時は貴族ではなく今まで通り普通の冒険者として接して下さい。冒険者の中には貴族も平民もありませんから」
俺はそう言うとまだ少し驚いているが俺の今までの気安い接し方や性格などを思い出して落ち着きを取り戻してきた。元々俺の家族は貴族とか平民とか余り気にしないタイプだしな。
「あっ、レイラさん、面倒事は嫌なのでティアの名前はティアナ・グランハルトではなくティアナでお願いします。ティアもそれで良いか?」
「はい、お兄様がそう言うならそれで良いです」
「分かりました、そうしておきます。ですがギルド長にこの話は行くと思いますよ」
「ああ、多分ギルド長は俺が貴族だと言う事は知っていると思いますよ。前に王家主催パーティーの時に王様とお話した時に王都のギルド長から俺の事を聞いたと言っていましたので」
「なるほど、では手続きをしてきますので暫くお待ち下さい」
因みに今のティアのステータスはこんな感じだ。
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名前 ティアナ・グランハルト
種族 人族
年齢 7歳
性別 女
魔力量 23200 → 36400
魔法適正
全属性
ーーースキルーーー
[ユニークスキル]
·魔法の極意
·大魔法師の資質
[レアスキル]
·魔素感知 レベル9→Max
·魔素操作 レベル8→Max
·並列思考 レベル6→9
·超速思考 レベル2 New
·水神魔法 レベル2 New
·風神魔法 レベル3 New
[通常スキル]
·算術 レベル3
·アルカナ言語 レベル3
·魔力感知 レベルMax
·魔力操作 レベルMax
·火魔法 レベル6→9
·土魔法 レベル6→9
·光魔法 レベル5→7
·闇魔法 レベル3→5
·礼儀作法 レベル5→7
·付与魔法 レベル4→8
·重力魔法 レベル3→6
·空間魔法 レベル2→7
·雷魔法 レベル2→6
·氷魔法 レベル1→5
·爆魔法 レベル1→4
·鑑定 レベル2→5
·複合魔法 レベル4 New
·隠密 レベル1 New
·気配察知 レベル3 New
·金属魔法 レベル1 New
·神聖魔法 レベル1 New
·生活魔法 レベル4 New
·魔力回復速度上昇 レベル3 New
[加護]
·魔法神シャフティル
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強くなり過ぎだと思う。魔法のスキルレベルは経験100倍のスキルを持ってる俺よりも上だ。魔力量も上がり方が凄い。新しいスキルは名前の通りなので効果は分かるだろう。それに新しく加護が付いた。
魔法神シャフティルの加護
···魔法の消費魔力や精度、魔力コントロールに補正が入る。また、魔法系のスキルのレベルが上がりやすくなる。
改めてこうしてティアのステータスを見ると万能過ぎると思う。たくさんの属性が使えるのに器用貧乏になってない。
ティアだけは敵には回したくないな。
そんな事を考えてるとレイラさんが戻ってきたのでティアギルドカードを受け取り冒険者ギルドに来る前に訓練をしていて時間が微妙なので依頼は明日受ける事にして今日は依頼を受けずに帰った。
こうしてティアは冒険者になる事が出来たのだった。




