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プロローグ
暫くは毎日投稿をしていく予定です。
よろしくお願いいたします。
果てしなき闇の底。
そこに在るのは、魂のみとなった神。名をラグルス。
幾千の刻を数え、その瞼の裏にはただひとつの映像だけが焼きついていた。
女神の断末。
血に濡れ、光を失ったその姿。
《許さぬ。決して――》
その呪詛だけが、無限に近い孤独を繋ぎ止めていた。
やがて彼は決した。
己が残した力のすべてを注ぎ込み、新たなる「器」を創ると。
魂のみの微かな力を注ぎ続け、幾百年をかけて肉体は完成した。
――だが器は空虚だ。
魂なき器に意味はない。
それからさらに千年、ラグルスは魂を探し続けた。
深淵に沈む無数の残滓をかき分け、ただ一つ、器と嚙み合う存在を。
復讐の炎だけを頼りに。
そして、ついに。
漆黒の中に応じる光を見つけた。
彼は千年を超える執念を声に込める。
《来い。――我がもとへ》




