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詩集  大好き  作者: 篝火
29/29

「殺してほしいと言いなさい」 「梅」

       ー殺してほしいと言いなさいー


そんなに 

生きているのが 辛いなら


殺してほしいと言いなさい


何も告げず たった一人で

いくつもりなら


殺してほしいと言いなさい


何も告げない 優しさの下

巧妙に隠された 拒絶と絶望

 

壊れてしまった あなたを

抱きしめることさえ 許されないなら


殺してほしいと言いなさい


愛しいと 愛おしいと

叫び続ける この 心ごと


殺してほしいと 言いなさい




       ー梅ー


梅の花が咲いた

昨日まで そこに木がある事にさえ

気づかなかった人々が

足を止める

ああ これは梅だったのだと

その可憐な花に春を感じて

まるで 貴いものを見つけたかのように


咲いてこその 梅

咲いてこその 春 

ですか


咲かない木は

名を知られる事もなく

見つめられる事もなく

やがて 土に還る


偶然根をはったその地が

日陰でも 荒れ地でも

花開くことなくても 空にむかって

生きている


そんな梅を見つめる人で

ありたい




詩集「大好き」完結しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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