83.フェレ・コンの参加者
「ううーん、これ本当に来るのか?」
続々と集まる『フェレ・コン』参加の表明者の一覧の資料に、俺は首をかしげる。
アリッサが、横で絶望的な顔をしている。
「市長、実際参加された場合のことを考えてください。大変なことになりますよ?」
「まあ、確か、に?」
参加者一覧に、目を向けて俺はある一点で目をとめた。
待て待て、見間違いか?
ちょっと落ち着こう。
ううーん?
「それ、見間違いじゃないぞ」
俺の様子を察したダグラスが横で笑っている。
「おまえ、知ってて黙ってたな?!」
「言ったところで、どうしようもないだろう」
「だからって。アイツらが来るのか…」
「お知り合いでもいましたか?」
「ああ、ちょっとした知り合いだ。デミトリアス、フェレ・コンに将軍どもも参加させろ」
「興味があるのはパロニリアくらいですが、強制ですか?」
「もちろん、全員参加だ。ダグラス、ランクSの冒険者も集めておけよ」
「そうくるだろうと思って声をかけてある」
「え、あの市長? コンパですよね。なんか全面戦争みたいになってません?」
アリッサが戸惑いながら、口を挟む。
「ある意味、戦争みたいなもんだ。食われる前に食ってやらないとな」
アイツらが、参加するとなると生半可な仕掛けではつまらない。
「どうせなら、試作品全部試すか。こんなことでもない限り、封印するしかなかったしな」
「市長、コンパだってことを忘れないでください…」
アリッサの懇願は、もちろん俺には聞こえていないのだった。




