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089●新たな選択肢の可能性
あの古風な侍が振るった剣は、
俺のナイフと同等かそれ以上の硬度だった。
でなければ、こちらが剣の刃を斬っていたはずだ。
しかも、あの時の轟音や空間の歪み。
特殊弾を割かれた時の光景。
つまり、‘厄介モン’同士が高速でぶつかれば、
異世界への扉が開くということなのか。
だが、この世界に来た時のようなことは起きなかった。
‘あの男’も現れなかった。
ということは、何かが足りないということだ。
量か質か、あるいは衝突速度の問題なのか。
ブリッツはエイブに依頼すべき項目を考え始める。
違う世界空間への異動。
それができるとすれば、
彼は新たな選択という力を持つことになるのだ。
ブリッツの瞳に、冷たい光が宿る。
異世界の扉を開く力。
それは、未知の世界を支配する力である。




