049●燃え上がる魂、どうする?
「どうかした、ウィルフレッダ?なんか、ため息ばかりついているけど。夕飯、口にあわないかな?」
「いやいや、君の料理はいつも美味しいよ!う~ん、そうじゃなくて、今日、実はトラブル対応に行ってきたんだけど。」
「ああ、しばらくいなかったよね。何かあったの?」
「うん。正体不明の多数の物体が、‘龍の顎’に来る、ってジンとヴァルターさんが行くのについて行ったのよ。」
「ふーん、それは大変だったね。今、ジンがヴァルターさんところで食事しているのは、その延長線なんだね。」
「そうなのよ。でね、現場に行ったら、交戦状態!連中がわたしたちに向かってきたのよ。でも、10体も撃破しないうちに、全部、動きを止めちゃったのね。」
「それだけの人数が、一斉に全面降伏したってことなのか?」
「ううん。まず人じゃなかったの。木製のメカロイドだったのよね。それが掴みかかってきたんだけど、急に眼の赤い光が消えて、まったく動かなくなったの。」
「なるほど・・・。リョウマは何か言っていたかな?」
「‘静雷’や‘雷牙’と同じ仕組みで動いていたのが、エネルギーが切れたんじゃないかって。エネルギーって、よくわからなかったけど、おなかがすいて動けなくなったのと同じ、だって。」
「うーん、そうなんだね。で、君が浮かない顔なのは・・・。」
「そうなの!あれだけ気合い入れて行ったのに、期待はずれだったのよお!」
「いいじゃない。誰も怪我することもなく、治まったのだから。」
「だめ!この燃え上がった魂、どこにぶつければいいのか、もうわかんな〜い!」
ウィルフレッダはスプーンを持ったまま、テーブルに突っ伏して嘆き続けた。




