034●冷徹なる銃撃
15歳が椅子を蹴って立ち上がる。拳を固め、ブリッツに駆け寄ろうとした。
胸を撃たれ声もなく崩れ落ちる。空気がわずかに震えただけだった。
25歳と30歳は出口へ走ったが、同時に背を撃たれ前のめりに倒れた。
血が床に広がり、光を鈍く反射する。
65歳が両手を広げ、ブリッツの前に立つ。
「年寄りと子どもは無関係だ!わたしの命で許してもらえな・・・」
言葉が途中で途切れた。頭部が弾け、肉片が壁に散った。
70歳は動けずにいた。変形性膝関節症では、逃げても結末は同じだ。
彼は杖を突き、ゆっくり立ち上がると微笑んだ。
次の動きは速かった。
杖を構え、仕込み銃を撃つ・・・前に、ブリッツの弾丸が彼を屠った。
90歳と95歳は世間話を続けていた。
眼は遠くを見ている。認知症が現実を奪っていた。
ブリッツは、それでも用心深く、二人を無音で仕留める。
105歳が言った。
「わたしが現役の頃は、貴様は生まれてもいなかった。ヒヨッコに殺られる・・・それも教えのとおりか・・・。」
ブリッツは表情を変えず、引き金を絞った。
枯れ木のように、男は絶命した。
最後に、0歳を抱く10歳が残った。
怯える少年と眠る乳児。その視線がブリッツに縫い付けられる。
無音の閃きが、二つの命を吹き飛ばした。
ブリッツは撤退に移る。何の感情も示さず、その場を後にした。
残されたのは、静寂と14人の亡骸だけだった。




