表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/81

034●冷徹なる銃撃

15歳が椅子を蹴って立ち上がる。拳を固め、ブリッツに駆け寄ろうとした。

胸を撃たれ声もなく崩れ落ちる。空気がわずかに震えただけだった。


25歳と30歳は出口へ走ったが、同時に背を撃たれ前のめりに倒れた。

血が床に広がり、光を鈍く反射する。


65歳が両手を広げ、ブリッツの前に立つ。

「年寄りと子どもは無関係だ!わたしの命で許してもらえな・・・」

言葉が途中で途切れた。頭部が弾け、肉片が壁に散った。


70歳は動けずにいた。変形性膝関節症では、逃げても結末は同じだ。

彼は杖を突き、ゆっくり立ち上がると微笑んだ。

次の動きは速かった。

杖を構え、仕込み銃を撃つ・・・前に、ブリッツの弾丸が彼を屠った。


90歳と95歳は世間話を続けていた。

眼は遠くを見ている。認知症が現実を奪っていた。

ブリッツは、それでも用心深く、二人を無音で仕留める。


105歳が言った。

「わたしが現役の頃は、貴様は生まれてもいなかった。ヒヨッコに殺られる・・・それも教えのとおりか・・・。」

ブリッツは表情を変えず、引き金を絞った。

枯れ木のように、男は絶命した。


最後に、0歳を抱く10歳が残った。

怯える少年と眠る乳児。その視線がブリッツに縫い付けられる。

無音の閃きが、二つの命を吹き飛ばした。


ブリッツは撤退に移る。何の感情も示さず、その場を後にした。

残されたのは、静寂と14人の亡骸だけだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ