025●武士の作法 & 026⚫️ちゃんと一体で両立するの!
025●武士の作法
帰宅した新三郎を客人が待っていた。
「お帰りなさいませ。」
マナである。
新三郎は喜びの余り、もう少しで声をあげるところであった。
武士にあるまじきことである。
ぐっと堪えた新三郎に、マナがいたずらっぽく微笑みかけた。
五月の風は、やはり爽やかにふたりを包んでいた。
026⚫️ちゃんと一体で両立するの!
ーで、マナは新三郎といっしょにくらすの〜?!
ーそうなの。なんか、気があっちゃって。
ーちょいまち!巫女の仕事はどうすんのよ?あの世界線はあなたの領域でしょ?
ーあっ、それもやるよ。両立、ってやつよね
ーじゃあ、分身体を併用して意識共有するのね。
ーやらない、やらない。そんなことしたら、まずいじゃない。
ーう〜ん。そうだよね。もし、だれかがマナがふたりいるって、気がついたら・・・。
ー双子って言い張ればいいじゃない?
ーいや、わかるでしょう。ヒトの認知能力をなめちゃあ、イカンぞお。
ー時間軸をちょこっとズラすとか、どうよ?
ーどうかなあ。サンジェルマン現象、おきるんじゃないの?
ーだから、マイロードみたいに、’ロイ’と’ジン’って、ちゃんと分けていればいいのよ。
ーそれだと、存在説明がつくもんね。
ーえっ、じゃあ、わたし今から新生児の分身体を、作らなきゃならないの?
ーだれが産むんだろ?
ーそりゃあ、いきがかりじょう、マナじゃないの?新三郎との子ということで。
ーマナがマナを産むのお?!
ー産みません!分けません!ちゃんと一体で、両立して生きるの!!
ーうん、うん、’働く女性’って、そうでなくっちゃ!がんばれ〜!
ーいや、女性観、問題あるんじゃないの?




