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001⚫️提灯
「来たぞ。提灯の紋が、やつのものだ。」
「よし、俺達が前から出る。お前たちは、行き過ぎるのを待って後ろからだ。」
5人の侍が二手に別れた。
月のない漆黒の闇、提灯の灯りだけが近づいてくる。
「高宮 無幻斎、待っていたぞ。」
髷も結わない男は、侍には見えない。連れはいない。ひとりである。
「いかにも無幻斎は、わたしですが。どなたでしょうか?」
「問答無用。」
暗闇を裂く剣の軌跡が、白い閃光を描いた。
うめき声が次々と闇に消え、
提灯の灯火だけが、何事もなかったかのように進んでいく。




