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012●剛刃流(ごうじん-りゅう)
剛刃流。その剣は、力ではなく理に立つ。
「剛は力に非ず、理にあり」、それが流派の教えだ。
刀は重きもの。腕力で振り回せば、やがて疲弊し、刃筋は乱れる。
剛刃流は筋力に頼らない。
肩の力を抜き、刀を自然に落とす、落ちる理を使う。
重力を味方にし、刃をまっすぐに導く。
力を込めずとも、剣は落ちる。理が剛を生む。
また、剛刃流は流れを止めない。
一度動き始めた剣を、無理に止めることはしない。
止めれば隙が生まれる。
動きを活かし、受け流しから反撃へ。攻防は一体となる。
「止めず、流せば剛」という言葉どおり、剛刃流の剣は呼吸のように続く。
だが、戒めもある。外へ逃げる力についてである。
遠心力に頼れば、刃は外へ逸れ、力は空へ逃げる。
剛刃流は大きな円を描かない。
直線を重んじ、刃筋を乱さず、理の必然に従う。
ただし、流れを止めぬために必要な最小限の円は許す。
それも剛刃の理である。
重力と慣性、体幹と間合い。
自然の法則を味方にし、人の理を極める剣。
それを知るひとりが、新三郎である。
落刃:重力を活かした自然落下の一刀。
流刃:受け流しから反撃への移行、攻防一体。
返刃:慣性を止めず、直線的に返す。
天断:跳躍と落下の重力を剣に乗せる大技。




