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弟よ、姉は異世界で無双します  作者: 春待瑞花


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番外編:アンディの胸の内

 俺の妹は普通じゃない。

 母のマナはさほど多くなかったというのに、妹のマナは王族並みだった。しかも、大抵のことはすぐ覚えて忘れない、という素晴らしい頭脳も持っていた。

 俺の脳もまあまあ出来はいい方だが、妹の吸収速度には負ける。しかも、妹はマナの操作力が他者を圧倒するレベルで上手かった。

 10歳ですでに、家庭教師である特級魔法使いや特級魔術師と肩を並べていた。おかしすぎる… 10歳でなぜそのレベルにいるんだよ…


 俺は、小さい頃から魔法陣が好きで、魔法陣を解析して新たな魔法陣を作ることに楽しみを見出していた。魔法陣にマナを注いで、それが正しく発動出来るか否かの、あの一瞬の緊張感が癖になるんだよな……妹もそのうち魔法使いか魔術師になるんだろうなぁ〜と思っていたら、急に医学に興味を持ち始めた。まあ、妹は魔術師でも魔道具師でも、なろうと思えば何にでもなれるし、母の事があるから、今の医療の現状に思うところがあってもおかしくはないか… と納得は出来た。

 マナ量と操作力、才媛と呼ばれる頭脳で、どの職業についても特級レベルにはなるし、好きな事に没頭できる楽しさは共感しかないからな。

 


 だが… まさかポーション作って聖女と言われるようになるとは、さすがに想像出来なかったよなぁ…


 この間会ったリオルかフレデリクスのどちらかと結婚して、貴族夫人かつ医師としてそこそこに活躍していくんだろうと思ったのに…

 すでに聖女の噂は周辺の隣国に伝わってるようだし、隣国の王子が婚約者候補に上げているという噂があるって父や上司が言ってるんだよなぁ。王子妃になんかなったら、妹のやりたい事が出来なくなるし、あの破天荒な妹が大人しく王子妃をするとは思えん…


 昨日から宮廷に出仕してるけど、ひたすらポーションを作ってるって宮廷魔術師が言ってたな。妹の事だから、ポーション持ってテレポートして市井の診療所で治癒するつもりだろう。まあ、市井で襲われてもあの魔法の発動速度があれば返り討ち出来るから、そこは心配はしてないけども。


 ……隣国から婚約の打診が来ても、俺の婚約と結婚が先に決まらないと受ける事は出来ないって公爵家の慣わしを強調すればいいか。おそらく、父もそう思ってることだろう。

 共同で魔道具を作ってるスターチスにそのうち婚約を打診しようと思ってたが、スターチスも仕事が楽しいようだし、お互いまだ20歳だ。あと2年は待ってくれるだろう…

 スターチスに他の男から横槍が入らないように、デートはたくさんしないとな。付け入る隙がないように周囲に牽制しないとだな。


 2年あれば、妹も国中回れるだろうし、その頃にはポーションが浸透して国民の寿命も伸びてるかな。

 妹もそこまで出来たら満足して、自分の婚約者をどうするか考え始めるかなぁ。2年経っても17歳か。婚約者は決まらないにしろ、せめて恋はして欲しいところだ。果たして、2年後も彼らはクレアに恋心を抱けているだろうか…? どちらも弟には大歓迎なんだが、クレアが誰を選ぶのかはさっぱりわからん。まあ、あの奇天烈な妹を好きになるのは、相当なスペックを持って、寛大な心を持つ誰もが認める男ぐらいだろうし、心配はないか。


 ひとまず、妹がやりたい事をやって幸せな人生を送れるよう、父とともに引き続き見守るとするかな。



お読みいただきありがとうございました!


よろしければ、下の☆☆☆☆☆から評価を入れていただけると大変励みになります!


まだ、続きの構想が固まらず焦っています( ;∀;)


引き続き、何卒よろしくお願いいたします!(*´ω`*)

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