1話 プロローグ
下手ですが、最後まで読んでくれると有難いです。
AnotherWorld、これがもう一つのの現実と言われたのは昔のことではない。
ゲーム技術は発展し、VRでプレイ可能の王道MMORPGと
なった。当然このゲームは、いい意味でも、悪い意味でも大きな影響を及ぼした。
世界総人口約7割はこのゲームにのめり込んだ。それは、俺も例外じゃなかった。
むしろ、悪い意味の影響の方に入っているくらいだ。
「あれ?今何時だろう」
幽霊屋敷みたいに暗い部屋で思わず独り言を言った。
ついに体内時計も狂い始めた。
スマホを付けて時間を確認する。
AM.08:00
「うわ...またやってしまった...」
最近オールナイトしても気づかなくなってしまった。
ニートになって早3年と言ったところだ、まさに立派な廃人の完成だ。
「でも今日は、アイテム収集・クエスト攻略は順調に進んだな」
まったく、こんなことで充実感に浸れてしまう自分が恥ずかしいと思う。
いつからだっけと考える。
〈中学1年生〉
俺は友達がいなかった。
いじめられていたわけではない。
ただ、共通の趣味をもったり、外でよく遊ぶ仲間がいなかっただけだった。
しかし、自分にはアニメ、漫画や小説など自分に取っての最高の宝物が元気をくれた。いつしか、物語の中の仲間をつくってそれを大切にする主人公に憧れていた。
なれない...そんなことは知っていても、憧れていた。
ある日、ネットであるゲームを見つけた。
「AnotherWorld」
初めてその様子を見たとき、今までにない感動が襲ってきた。まさに「もう一つの世界」俺はゲームに夢中になった。
学校とは全く異なる環境。
みんな、優しかった。
いつしか、俺は皆の中心となっていた。それと同時に自分にとっての学校の存在意義を考え始めた。
親は、俺のことを第一に優先して、通信教育に変えてくれた。
〈中学3年生〉
親は2人とも、亡くなった。
交通事故だった。
周りの大人は、「可哀想」「早すぎる」など同情をしてくれたが、俺にとっては他人事にしか聞こえなかった。
中学3年先なりに理解したつもりだが、悲しみや苦しみが重かった。
親に甘えてた、自己嫌悪が襲ってきて完全に人と人を繋ぐ、俺の特別脆い橋が完全に崩れた。
そして、俺は母方の親に引き取られた。
〈高校1年生〉
完全に心をシャットダウンした。
当然、不登校。
そして、この今があるわけだ。
まぁ、その間にも色々あったな...なんて考えた。
しかし、今はその物語は語らないことにする。
その時、助けてくれたのが今のギルドメンバー達だった。
俺に、喜怒哀楽を教えてくれた。
それが今のギルド『ヴァイシュ』のメンバーだった。
そんな、思い出に浸っているとギルドのグループメッセージで1通のメッセージがきた。
シグ:「大変です!和の国の北側の正門近くでPKがありました!」
マルド:「正門でか?!なんでそんな所で」
シロ:「分かった今近くにいる俺が行く、他はギルドホールで待機、マルドさんはこれからinしてきたギルドメンバーに待機指示を頼む!」
マルド:「わかった!」
シロ:「俺が行くまで、むやみな戦闘は避けてくれ」
シグ:「了解しました」
何個かの疑問点がよぎる。
このゲームは、もう一つの世界つまり現実である。そのため、政府としては社会実験の目的も兼ねておりほとんどのことがゲームで可能となっている。
社会実験ってのは、この世界で本当の世界で提案された、事業や法律などを試すなどすること。つまり...人殺しもその社会実験の内容に含まれる。確かに、これはゲームだ現実ではないから復活はする。
しかし、この世界では向こうの世界と同様に人殺しは犯罪行為だ、捕まったら犯罪内容によってはゲームは出来なくなる。そして、本当の世界にも影響を及ぼす可能性があると判断された場合、施設に入れられるという話だ。
サイコパスや精神に異常がでてる人などを素早く対処するために導入されたシステム。だが、今まで喧嘩や暴力、窃盗などの犯罪行為はあったものの殺人まではいかなかった。つまりそんな、ハイリスクを犯してでもPKをする理由があるのだろうか。しかも、そこに居た人が捕まえられなかったと考えるとなかなかの手練だと考えるのが妥当。
とりあえず、そこに向かうことにした。
バックからアイテム『馬の呼び笛』をだして吹く。
数秒後、後ろから白馬が走ってきた。
「よし!行くぞポチ」
ここでは、馬のネーミングセンスには触れないでおこう。
馬は乗馬が既にできるように、道具は取り付けてあった。
さらに馬の扱いは既に体にプログラムされていて、体が覚えてるという画期的なシステムだ。
ゲームらしいと言えばゲームところだ。
ポチは軽やかな足取りで、前進する。
(えっと...今いるのが、水の都だからあと10分もすればつくな。)
和の国と水の都は隣同士に位置する、たまたま回復アイテムを切らしていて、補充するため寄っただけだったがまさか、初PKが起きるとは予想すらしていなかった。
そこに着くのには、少し時間が掛かった。
野次馬やそれを聞きつけてきたゲームメディアが手前の橋の前で渋滞をなしていた。
犯人はまだ近くにいるということで、運営側が対応に追われている。
しかしその後情報を探ると、不思議なことが幾つかわかった。
その現場を見た人は大勢居たにも関わらず止めようとしなかった。実際には止められなかったらしい。
正門の前は人通りが多く渋滞が頻繁に起きる場所であるのにも関わらず手練すら手を出せなかった。
デマじゃないかっていう噂すらたったが、男の死亡ログが刀による殺害であることは復活の神殿に送られていた。
男は未だに、復活の神殿で蘇っておらず行方不明のままだ。
確かに、神殿では一秒間に多くのひとが蘇ることもあるが見失うほどのことはない。
何故か、嫌な予感がしてならない。
やっとの思い出、事故現場前の立ち入り禁止の手前まで来ることに成功した。
殺人現場とはいえ、本当の世界とは違い死体も血もない。
人は死んだら、下半身から青い魂の欠片が崩れていき空に蒸発する。
そして、神殿へと魂は飛ばされ神殿の特殊なアイテムにより魂は再び具現化する。
しかし、死んだ時に落としたアイテムがあった。
しかし、普通はアイテムも生き返ったら多少の遅延はあるものの魂の後を追って神殿のアイテム保管施設に転移される。つまり、まだ神殿に魂が行き着いてないという可能性が考えられる。
アイテムの中に手帳があった。
名前は...
「ギル?!なんで、あの人が?!」
驚きを隠せなかった。『Gift』のギルドマスター。
AnotherWorld配信1年後、強いが、みんな意志がバラバラのハリボテパーティーを更なる最強に育て上げ、最速レイド攻略を果たした、最強ギルドの一つ。
あれは、別格だった。
ゲームには、身体認証プログラムが入ってる。そして、キャラクターを作成し終わると、能力を発動することができる。その、能力は人それぞれバラバラで完全に一致するものは存在しない。つまり、リセマラなどで最強の能力とうのは不可能であった。
ゲームゆえに多少は有利、不利、があった。そして、ギルの能力は『予知』だった。この、能力はサービス開始初めての異能力だった。普通、ゲームでこの後相手がする動きなど、どんな凄いコンピューターでも完全に予測することは不可能だが、運営の工夫と少しのコンピューター技術で"完全"までは行かないものの、ある程度はそれを可能とした。
そこを原点として、あらゆる異能力者が生まれたが『予知』より強いものは生まれなかった。
更に、ギルはとんでもない剣の使い手で、その能力と剣を使われたらかなうものはいなかった。まさに鬼に金棒だった。
今、そんな男が倒された現場を見てもいまいちイメージがつかない。
「よりによって、なんであの人が?」
少し、疑問に思った。もし、それだけの力を持っているのであれば、上級ギルドを作り俺らよりも強いギルドを作るはそう難しいことじゃないのだろうかと思う。
すると、後から聞きなれた声がした。
「シロさーん!」
「シグ、これはどういうことなんだ?」
「私も分かりません、さっき近くを通っていたら急に騒ぎが起きました」
「誰も止めなかったのか?」
「相手が相手でしたし...」
「そうか...」
(確かに、ギルはこの世界では絶対な力に近い存在...みんなにとっては無敵の男ってところか)
「でも、ギルさんはアイテムでPVPの結界を張っていました」
「周りを巻き込まないためか...」
「多分そうですね」
「その時なんですけど、2人は話していたんですよ」
「2人が?」
「はい、そしたら急にギルさんの動きが止まってギルさんが切られました」
(どういうことだ?)
今の話を聞いて余計に分からなくなった。
しかし、変な胸騒ぎがしてならない。
「なるのど...俺はこれから、少し調べごとをするからシグは、ギルドホールにいるみんなに注意と説明をして、解散しといてくれ」
「了解です、くれぐれも気おつけてください」
そう言って、この場を後にした。
それから、俺は近くの宿に荷物を置き頭を整理をすることにした。
評価などは一切気にせず、適当に近くの宿を選んだ。
ドアを開けると、そこそこの宿であった。
「さて、考えをまとめるか」
次の話もよろしくお願いします!




