表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【3万pv突破】東京アレルギー  作者: 晴後くもり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/273

ふかふか

 人間はふかふかが好きな生き物だ。

 ふかふかの毛布、ふかふかのコート、ふかふかの猫。触ると柔らかくて、包まれると温かくて、なんだかホッとする。


 自分の巣は、ふかふかにしたい。寝所の居心地を良くするのは、生物にとってQOL向上の最重要課題である。ふかふかがあれば万事上手くいく。私も家中をふかふかもこもこふわふわにしたい。


 だが、良いところがあれば、当然悪いところもある。真のオールマイティなど存在しないのだ。それはふかふかとて例外ではない。


 冬、寒い季節。最もふかふかが活躍する季節に、そいつは現れる。毛布から出る時、服を着脱する時、ドライヤーを終えて髪を撫でつけるとき。


 静電気である。


 静電気がなければもっと冬を好きになれた。もっと言えば、乾燥さえしなければ、冬はもっと怯えなくていい季節だったのに。


 あと、ふかふかは、掃除が大変。毛と毛の狭間の深いところに、お菓子のかすなんかが入った暁には、大変不快な思いをする。お毛狭間の戦い勃発だ。


 あと、ふかふかは、夏は暑い。まとわりついてくる。離れてほしい。鬱陶しい。汗を吸う、におい立つ。洗う手間が増える。


 あれ、そんな良いものでもないのか、ふかふか。全くダメという訳でももちろんないのだが、可もなく不可もなく。


 人間が大好きなふかふか。居心地が良いふかふか。不可不可。人間の独りよがりな理想に対して、手触りだけは、異を唱え続けている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ