火砕撃
修行中のフィーロが十二歳の時、森に少女が迷い込んできた。
「まよったんじゃ、ないです。お母さんの薬になるお花があるって聞いて、探しにきたんです」
という事らしい。
キラキラ光る金髪の、大人しそうな可愛い子だった。
何となく、ユージンと並ばせると似合いそうだな、と思うフィーロだった。
「俺はフィーロ。お前は?」
「プリ……プラムです。九歳になります」
「プリプラムか」
「プラムです!」
「花の名前は?」
「げっこーばな、です」
「月光花か」
フィーロは山の奥にある切り立った崖を指差した。
「あの崖の頂上にあるとは聞いたことがあるけど、険しいしモンスターがいっぱい出て、子供じゃ危険すぎる。俺が行く」
「よろしくおねがいします!」
そういう事になった。
死にかけた。
鳥竜種(二足歩行の鳥に似た竜。飛べない)であるドッド達に何度も取り囲まれ、ボスのギガドッドと死闘し、その結果花の咲いていた切り立った崖から落ちた。
二カ所、骨が折れた。
月光花はちゃんと持って帰ったが、プラムにはごめんなさいと号泣された。
「でも、得るモノもあった」
山の麓まで送る途中、仕留め損ねたギガドッドが追い掛けてきた。
ボスも血まみれだった。
「火砕撃!!」
ギガドッドが飛び掛かってきた所を、フィーロは全身の骨と筋肉をバネにしたフルスイングで両断した。
あまりに速いので、これならユージンでも避けられない。
ただ、剣がもたずに砕けた。
プラムを麓に送ると、お礼に着けていた首飾りをもらった。
「別に、こういうのが欲しかったわけじゃない」
フィーロはプラムの母親が死にかけている、と聞いたから助けたくなっただけだ。
「でも、わたしの気がすみません。受け取ってもらえないのなら、そこらに捨てます」
「ひどい脅迫だ」
受け取ることになった。
プラムを迎えに来た、全身甲冑の騎士達がビックリしていた。
そういえば自分が血まみれになっているのを思い出したが、その時にはもう気絶していた。
気がつくと、ヨーフ、ユージンと暮らしている小屋だった。
「あの崖は、まだ早いと言っただろーが」
「心配したんだよ?」
ヨーフは倒したギガドッドの素材を使って、骨剣と革鎧を造った。
何か眠ってる最中、騎士がヨーフにお久しぶりです前団長とか何か言ってたような気がするけど、訊くタイミングはなかった。
キャラ名間違えたので修正。




