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怪談短歌  作者: 牧田紗矢乃


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75/85

075、霊園で……

 霊園で 両手を合わせ 拝んでる

 天然だった 僕の妹




 お前は拝まれる方だよ! ってツッコミを入れようと思ったのに。あれ? 涙が……。


 突然の事故や病気で亡くなった方の中には、自分が死んだことに気付かないまま幽霊になってさまよってしまう人もいるという話を聞きます。

 なので、この妹ちゃんもそんな魂の中のひとつなのかな? と……。


 早く死んだことに気付いて成仏するのが幸せなのか、知らないままこうしてお盆や命日に手を合わせに来てくれる家族と出会うのが幸せなのか。

 この子にとってどちらが良いことなのかはわかりませんが、家族からしてみると「こいつ、死んでも変わらないなぁ」って話のネタにして笑いあえたりするんでしょうか。

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