49/54
049、暗い部屋
暗い部屋 隅に身を寄せ うずくまる
私をすくう あなたの言葉
それは深淵に差し込んだ救いの光か。
心を巣食う深い闇か。
「すくう」という言葉の解釈。
前者ならふさぎ込んでいる「私」のために「あなた」が投げかけてくれたものですが、後者だと「私」の心をじわじわと蝕み、ふさぎ込む原因となった恐ろしいものとなります。
怪談をテーマにしているこの短歌集の中では後者の解釈の方が似合うのかな?
言葉を発した本人からしてみれば記憶に残らないような些細な言葉でも、言われた側からしてみれば一生引きずるほどのダメージになることもありますし。
この感覚は「言葉」を紡ぐ活動をしている身として常に頭の片隅に置いておかなければいけないなと思っています。
読者の皆さんの第一印象はどちらでしたか?




