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扉の向こう
「どれを選びますか?」
薄絹を纏う美女に目を奪われながら、男は正面に並ぶ幾多の扉を見渡した。
「各々が違う異世界に繋がっております。【魔法とファンタジー】から【機械化された未来】まで、召喚された貴方様の望む扉を開けて下さい。・・・勿論、その世界に合った能力とスキルを用意致しますから、ご心配は無用です。」
男は、少しの間だ呆然としていたが、ふと確固たる自信を持った顔付きに変わり、ひとつの扉の前に立った。
美女は、優しい笑みを浮かべて、
「勇者様。扉の向こうに、女神が待っております。御武運を・・・」
男は扉を開けて、躊躇いなく歩を進める。
・・・これから進む、彼に幸有らん事を。




