35/36
新幹線、京都1
名古屋駅からは新幹線に乗り、大阪を散策することとなる。途中、千春に亘った古き良き都に訪問する。新幹線の車内では、伊吹の山岳が新雪を讃えているのを硬いアイスを食べながら右に眺める。また、家族で談笑に更ける。時速285キロメートルで眺める車窓というのは、彼にとって、いや他の姉妹にとっても初めてのことであった筈だ。
京の都の八条烏丸を北上し、京都タワーを登閣する。先ほどの京都駅やら北山、東山と千年の都を一望する。あれが銀閣かと彼が問うと、父が言うには清水寺という。春花にとってもこの寺院というのは拝観しておらず、此処まで見学に行き、疏水や哲学の道、大原、比叡と概ね、修学旅行で京都・奈良を散策した彼女に配慮している形とした。
京都タワーを去り、北の方に向かったはずが、いつのまにか九条通まで下っていた。ちょうど東福寺駅のあたりである。東福寺の境内へと我等五人は入境した。




