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放送室
その日の放課後は、直接家には帰ることが不可能であった。なにせ、僕がダントツで最下位を記録したこともあるのだ。
何の要件だろうと考え、暫し休憩していると、先生が入ってきた。
「体育、というより、水泳は苦手なのか?」
「当然、体育自体が大の苦手で、勿論のことながらそれも苦手です。」
「転校した次の日に、いきなりやったにしてはよく出来たと思う。けれども、なぜそんなに運動が苦手なのか。」
「スポーツテストで3年のときにオール1、4年のときは1から4が散らばっていたくらいには苦手。あとは、縄跳びが殆ど飛べない、というのもあるほどには。」
「なるほど。では、ダンスはできるか。」
「不得意なりには頑張ってみせましょう。」
この瞬間、穂高の中の灯火が灯った。
「まあ、うちのクラスには、運動のできる子が大変多いけど、一生懸命にやって、自分なりに成果をればいいんだ。」




