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青春18きっぷで脱出  作者: 安曇 穂高
02. 信州人になろう
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放送室

その日の放課後は、直接家には帰ることが不可能であった。なにせ、僕がダントツで最下位を記録したこともあるのだ。


何の要件だろうと考え、暫し休憩していると、先生が入ってきた。

「体育、というより、水泳は苦手なのか?」

「当然、体育自体が大の苦手で、勿論のことながらそれも苦手です。」

「転校した次の日に、いきなりやったにしてはよく出来たと思う。けれども、なぜそんなに運動が苦手なのか。」

「スポーツテストで3年のときにオール1、4年のときは1から4が散らばっていたくらいには苦手。あとは、縄跳びが殆ど飛べない、というのもあるほどには。」

「なるほど。では、ダンスはできるか。」

「不得意なりには頑張ってみせましょう。」


この瞬間、穂高の中の灯火(ともしび)が灯った。

「まあ、うちのクラスには、運動のできる子が大変多いけど、一生懸命にやって、自分なりに成果をればいいんだ。」


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