↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
23/54

第二十三話「土曜日」


次の日の土曜日。

「さて、今日は、どうしようかな……」

起きてからしばらく経ってテレビを見ながら呟く。

「う~ん。買い物でも行こうかな」

立ち上がり靴を履いて出る。階段を上がって三階の麗子の家の前に立ち止まり、インターホンを鳴らす。

「あ、剣様おはようございます」

パジャマ姿の麗子が出て来てお辞儀をする。

「麗子さんってパジャマ着てるんだ。以外」

「あ、こ、これは!」

自分がパジャマ姿なの忘れていたらしく、見られたのが恥ずかしがっていた。

「麗子さん今日買い物行きたいんだけど」

「買い物ですね!すぐに支度をするのでお待ちください」

「分かった。じゃ、家で待ってるね」

「はい」

階段を下りて自分の家に戻ろうとしたが、明音が気になって一階まで降りる。愛の家の前まで来て立ち止まる。

「待てよ、まだ寝てるかな……」

現在の時刻午前8時。少し考えた後にインターホンを押す。中から声が聞こえたおそらく愛。

「あ、剣君おはようございます」

「おはよう。七塚さん」

水色のパジャマ服を着た愛が出て来た。

「ごめんね。朝早く」

「ううん」

「明音は、起きてるの?」

「野々村さんは、まだ寝てますよ。多分もう、大丈夫ですよ。昨日三人であれだけ楽しくご飯食べてたら」

「そう。元気になってくれるといいね」

「そうですね」

二人で明音が元気になってくれることを思う。

「あ、そうだ。七塚さん。今日買い物行くんだけど何か買ってきて欲しいものとかある?」

「そうですね……じゃ卵1パックと牛乳いいですか?」

「卵と牛乳ね。分かった」

「お一人で行くんですか?」

「いや、麗子さんと一緒に」

「……そうですか」

ちょっと残念そうに言う愛。

「ん?どうしたの?」

「なんでもないです。気にしないでください」

顔の前で手を横に振る。

「じゃ行ってくるね」

自分の家に戻った。


「……剣君」


それから、三十分後。インターホンが鳴り、麗子だろうと支度を済ませてドアを開けると私服姿の麗子だった。鍵を閉めて二人で階段を下りる。

「それでは、これを」

渡されたのは、真っ黒なフルフェイスのヘルメットだった。

「もしかして、あのバイクで行くの?」

アパートの隅に置いてある黄色いオートバイを指さして聞く。

「そうです」

真顔で応えた。一つ大きく深呼吸してヘルメットを被る。麗子がオートバイを押して剣の元へ来た。麗子もヘルメットを被り華麗に跨り、キーを差し込んでエンジンを掛ける。二度ほどエンジンを吹かした。五月蝿い。

「さぁ、剣様」

麗子に手を差し出され手噛んで後ろに跨る。

「落ちないように掴んで下さい」

「うん」

麗子の腰を掴むと。

「それでは、ダメです。しがみ付いてください」

「わ、分かった」

一度放して抱き着くようにしがみ付いた。一瞬麗子の体がビクッと動いた。

「ごめん。強かったか?」

「い、いえ。少しくすぐったかっただけです。目的地は、何処ですか?」

「とりあえず、隣町の雑貨屋に」

「かしこまりました」

すると、軽くエンジンを吹かした後。猛スピードで発進した。

「うわぁぁぁぁぁぁ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。