愚かな若者達の命が大した意味もなく散った件
いや、立場を考えようぜ?
やあ。
久しぶりの知能指数2の顔だけイケメン共と対峙してうんざりしてる婚約者溺愛魔王系王子のエルグランドだよ
「…ミリアが…あんな女だったとは!!」
「くそ!ふざけやがって尻軽め!!」
「八つ裂きにしてやる!!!」
「……許せない」
なんちゅう醜い悪あがき…というか自覚が無いのかこの馬鹿共は…
全部聖女()のせいにすんなゴミ共
お前らがこのミリアにぞっこんだったのはほぼ自業自得だろうが
「イキりたっているところ悪いが、貴様らが生きていられるかどうかは俺の気分次第なんだがな?」
「…なっ?!」
「どういうことですか…?」
…馬鹿すぎじゃね?
まあそんな馬鹿だからこういう役割押し付けられたんだろうなぁ…
「子爵令嬢であるカトリーヌ殿には使用人や護衛が付いているのに、お前らには誰も付いてないことを何も疑問に思わないのか?」
おい、ポカンとすんな
「あいつは女だから…!!」
「そうだ!!貴族の令嬢なんて自分で何一つ出来ないじゃないかっ!!俺たちは違うぜ!!」
まー、この手の馬鹿の根底にあるのは女性蔑視だよな
だから逆に無力で守ってあげたくなる系の演技が上手いぶりっ子クソアマにメロメロになって、結局は普段から見下してる女にいいように利用されんだろ
「あのな、お前ら生贄だから
王族からは籍を抜く予定とはいえ次期宰相、次期筆頭公爵家当主の婚約者である公爵令嬢への悪質な危害をお前んとこの第三皇子は計画したんだぞ?
此方としては開戦の十分すぎる理由だ
実際俺や義父上、ティナの父君はメガーヌを滅ぼす気満々だったのだが?
今の我が国はメガーヌ相手なら最強の連合を簡単に組める立場であるし、一方的な蹂躙が可能だからな」
馬鹿共はやっと理解し始めたのか顔が青い
「やっと理解したか?
戦争になったら勝ち目がないメガーヌは、そこに転がってる雌豚と貴様らを差し出したんだ
拷問するなり処刑するなり好きにしてください、戦争は勘弁してくださいという旨の書簡も一足先に使者から受け取っている」
おーい元気?顔面蒼白でウケる
「察するに貴様ら、そこの雌豚にばかり構って婚約者蔑ろにしてただろ?
娘を傷付けられた親達も内心頭に来ているのではないか?
…国内であまり派手に制裁すれば何かと角が立つだろうから、これ幸いとムカつく未来の義理の息子の処刑を我が国に丸投げしたのだろう」
婚約者溺愛魔王&いつでも淑女の味方でアバズレ抹殺鬼で既に有名になってしまっている俺なら、こいつらを虫けらの如く殺してしまうのも折り込み済みだろ絶対。
メガーヌの高位貴族のたぬき親父共の思惑通りなのは若干ムカつくが、娘を愛する故だろうからそこは乗ってやるかね
まーメガーヌ滅ぼすにしても国民を皆殺しにするわけじゃねーからそういういい貴族は領地を自治区扱いにするとかそういう対応になったと思うが
この世界で一般的な封建制と王政のミックスなんて王家はいつ家臣に食い破られたっておかしくないし、そこまで強い忠誠心なんか領主達には無ぇからな…前世の記憶戻る前のクソバカ王子な俺の場合それも理解してなくて王家は絶対不可侵の存在とか思ってそうだが……
「ま、いきなり俺のストレス解消用の実験動物だぞと言われても納得いかないだろう?
近くに広場があるからそこで足掻いてみせろ
まとめてかかってこい」
「まじかよ…おれ強いぜ……?」
「舐められたものです…」
さてさて、うまく連れて来れたな
あ、クソ聖女は一旦女性の王家の影に任せたぞ
「…な、なめやがって!!」
「やってやる!!やってやるぜ!!」
…どんだけ頭悪いんだが
仮に俺を殺したって処刑前の拷問が余計酷くなるだけで生きて帰れるわけないだろ……これだからクソビッチヒロインの逆ハー要員は…ハァ
まー、決闘の誘い?は学園の使ってない空き地に誘導するためのただの方便だし
はい、ゴミ処理ピアノ線魔法!
「…な…ひゅ…」
50ピースぐらいに分かれてぐちょぐちょと崩れ落ちたクソ共をそのまま強制土葬で埋めていっちょあがり
早くティナのお茶会に合流したい!と早足で薔薇が素敵な中庭に向かった




