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第七話「たましい」


 私はいろんな世界を見て回った

 初めの世界のように仲良くなって生殖行為にまで及ぶ世界もあれば

 殺し合いになったり

 自害するような人々の世界もあった


 そう言った世界の男女は霊界で低い場所に行き苦しい思いをする

 霊界で低い場所ほど無の世界に近い


「誰かああああ誰か助けてええええええええ」


 無の世界で罪を犯した魂たちが叫ぶ


「自分の犯した過ちが分かるかね?」


 私はそう言った魂たちに話しかけた


「分からないわ」

「人を殺すことは悪いことだ、それは分かるね?」

「……」


 私は本能というものも作っておいた

 なのでどの世界の男女もある程度善悪の判断はつく


「幸せな世界へ行きたいかね?」

「ええ、行きたいです」

「ならば生まれ変わらないといけない」

「はい、生まれ変わります」

「次生まれ変わる時は厳しい人生を強いられるだろう」

「……」

「それでも生まれ変わりたいかね?」

「……ええ、生まれ変わりたいです」

 

 その魂はしばらく悩んでいる様子だったがこう答えてくれた


「そうか、ならば次産まれる赤ん坊には君の魂を入れよう」

「お願いします」


 こうしてこの魂の再生は決まった


 こんな風に自分から生まれ変わりたがる魂はまだましなのだ

 中にはこんな魂もいる


「生まれ変わりたいかね」

「いいえ」

「どうしてだい?」

「この無の世界が好きです、落ち着くから」

「ふうむ」


 私はこう言った魂に何も言うことが出来ない

 だがいづれ気が変わってくれることを願おうと思う


 不憫にも殺された善良な魂たちは

 霊界でも高いほうの場所で一休みさせている

 もっともあの少女ほど高い位置にはいないが


 私にとっての罪の重さは動機とやった内容

 動物たちを殺すより同じ人間を殺すほうが罪が重い

 それに本能も罪の内容が重いほどそれを犯すことを否定するように作られている


 さて、初めの世界を覗いてみる


「おお!?」


 妊娠している少女を一人見かけた

 新しい生命たちが生まれようとしている


 こういうのを見ると私も嬉しい


「朗報だ、君は今から生まれ変わる」


 私は生まれ変わりたがっている魂に話しかける


「本当ですか?」

「ああ、しかし厳しい世界だ、それに耐えられる自信はあるか」

「自信はあるかどうか分からないけど頑張りたいと思います」

「そうか、では頑張ってくれ」


 私はその魂を妊娠した少女の赤ん坊に入れる


 私はこの魂の動きに感動を覚える

 罪を犯しても潔く認め、それを訂正していく

 その行為もすばらしいものといえよう

 まだ世界は始まったばかりなので何とも言えないが

 今後全ての世界がエデンの園になる日が来るのが楽しみで仕方がなかった


 私は今日も世界の動きを見守る

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