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第一話「む」

 まだ世界が無だったころ

 空間には量子が満ち溢れていた


 そんな中一つの量子が叫んでいた


「無の世界は嫌だあああああああああああ!!!!!」


 その量子は浸すら叫んだ

 無の世界は嫌だと

 

 いくら叫んだか分からない

 しかし、その量子は叫び続けた

 例え声が枯れても

 虚しい叫びだと分かっていても

 叫ばずにはいられなかった


 他に無の世界を嫌がる量子はいなかった

 無の世界を当たり前だと思っていた

 ただその量子だけは違った

 毎日叫び続ける


 周りの量子は相変わらず無の空間を満喫する

 しかし、その量子だけは違った

 まだ叫び続ける


 どれくらい経っただろうか

 まだその量子は叫び続ける

 他の量子はその量子に対してうるさいと思うようになっていた

 量子たちはその量子に軽蔑の眼差しを向ける

 しかし、その量子は叫び続けていた

 周りがどう思おうと関係なかった

 浸すら無の世界がなくなることを願い叫び続けた

 周りの量子たちはその量子を馬鹿にした


 そんなある日、いつも通りその量子は叫び続けた

 無の世界は嫌だと

 有の世界を作り出してくれと

 そんなことは不可能だ

 周りの量子たちは嘲り笑った

 無の世界が無くなるはずはないと

 しかし

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・









 

 ビッグバンが起こった

 創造神の誕生である

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