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第二話「ほし」

 ビッグバンが起こった


 私は歓喜に浸っていた

 無の世界が有の世界になった

 と言っても暗闇なのには変わりない

 でもいい、ここから作り出せばいいのだ


「!!」


 と思っていたら

 他の量子たちが私に向かって反発してきた

 このままでは私は淘汰され元の無の世界に戻されるだろう


「助けてください! 神様!!」


 私は自然とそう願った

 すると量子たちが消えていた


「良かった……」


 私はほっとした


「無の世界から産まれた偉大なる量子よ」


 声が聞こえてきた


「あなたは誰ですか?」

「それは言う必要はない」


 威厳がある声だった


「偉大なる量子よ、汝は本当に有の世界を望むか?」

「はい! 望みます!!」

「ならば汝に力を与えよう」

「力……?」

「世界を作る力だ」


 しかし、この声は本当に聴いてて心地よい


「世界を作る力……?」

「それをどう使うかは汝の勝手じゃ、しかし」

「しかし……?」

「その力を使い誤れば汝は一生無の世界を彷徨うことになろう」

「大丈夫です! 私は間違えません!!」

「では我はこれにて」

「ちょっと待ってください! まだこの力の使い方を教えてもらってません!!」


 返事が無かった

 私は何度もあの声の主に返事を求めた

 しかし、無駄だった

 諦めるしかなかった

 いや、まだだ!


 私はいろいろ試行錯誤した


 まず色が欲しかった

 この黒い世界に

 

 この力は制御が難しい

 言葉では表現できないほどだ

 

 だがだんだん慣れてくるようになった

 そして私は”黄色”という色を使えるようになった

 この黒い世界にその色を塗りたくる


「ん? 何か違うな」


 私はその色を消した

 消すのは簡単だった

 また真っ黒い世界に戻る


 別に黄色は嫌いじゃなかった

 でもただ塗りたくるだけじゃ見栄えが悪い


 そこで私は形を作ることにした

 いろんな形を試した

 その形に黄色を塗り

 黒い世界に貼り付けた

 でもやっぱ何か違う


 私はまた試行錯誤しはじめた


「これだ!!」


 やっと自分の好みの形が出来上がった

 それは後に”ほし”と呼ばれることになる


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