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疑い

久しぶりです。

更新遅くてすみません!

でも、完結はさせるので、どうか生暖かく見守ってやってください。

黒く暗いものがそこにはあった。

黒い影は、部屋の壁一面に飾ってある少女の写真を見て不気味に笑う。



「りさ、りさ、りさ。可愛いりさ。もうすぐ迎えに行くから、待ってて」



愛おしいーー。狂ってしまいそうなほど、君を愛している。

好き好き好き好き好き、りさりさりさりさりさりさ!!!



たくさんの写真の一枚に、そっと手をふれる。

それは、二人がうつっている写真。手を握りしめる。



「他の男には、絶対に渡さない。

りさは・・・・×のものだ!」



自分が異常だということは自覚していた。それでも・・・とめられない。

もう、とまらない。


自分のものにならないというのなら、いっそ壊してしまおうか。



「そうだ、それがいい。

 ーーーあぁ、りさ愛してるよ。ずっと」



その声は小さく、闇に紛れて消えた。





++++++++++++++++++++







「ーーーてことがあって」



昨日までの出来事を全て話した。

りさが話している間、由里は真剣に聞いていた。

話が終わると、由里は息を吐き、深刻な顔をした。



「うち、思うんだけど」


「なに?なにか気づいたの!?」



「うちは、あいつ

 ーー藤堂悠が怪しいと思う」


「え、悠が・・・?」



放課後の人のいなくなった教室で、由里の声はやけに響いた。

目が眩むほどの夕陽が射し込み、教室全体を淡いオレンジで染め上げていた。


由里はそんな教室の一ヶ所、黒く陰になっている悠の席を見つめていた。



「だいたいおかしくない?

りさがよく悩みごとをするようになったのは

、あいつが来てからだし。

 それにーーー」


「それにーー?」


「ストーカーの話。

 藤堂の靴に草、ついてたんだよね? 」



「・・・うん」



下を向いて、あのあとをつけられた日のことを思い出していた。

後ろから、自分にぴったりとくっついてくる足音。今思い出しても鳥肌がたつ。


なんとか悠の家にたどり着いて、目に入った悠の靴についた草。

あれは、クローバーの葉の欠片だった。

けど、それだけで悠を疑うのはどうかとも思う。どこか他のところでつけてきたものかもしれないしーーー。


でも、昔悠とよく遊んだ公園。春になると、いっせいにシロツメクサで真っ白に染まる。私があの日歩いた中でクローバーが生えていたのはあの公園だけ。

やっぱり、悠がーーー?

疑いたくないのに、ついその可能性ばかり考えてしまう。


ほんとうに悠がやっているのだとすれば、私はどうしたらいいの。


きつく手を握る。けれど、痛みは少しも感じなかった。

由里がそっとりさの顔を窺う。



「りさ、信じられないかもしれないけど。

その可能性があるということは、充分覚悟しておいて」



有無を言わさない目がそこにはあった。

夕陽により光があたっているため、赤オレンジのいつもより強い目がりさをとらえる。

由里が自分を心配していることはわかっていた。けれど、その強い視線にりさは目を逸らした。





++++++++++++++++++++



悠が、あんなことを?


あれから、由里とわかれて一人帰路についていた。由里は家まで送ると言ってくれたけれど、一人になりたくて、その申し出は断った。


危ないから、と由里にしつこく言われたけれど。

もう別にどちらでもよかった。悠が犯人でも、そうでなくてもーー。

それほどに、疲れ果てていた。


それに、悠が犯人ならそれでもいいか。

そうも思っていた。

悠ならたとえそんなことをしていても、本当に危ないことはしないだろう。

そう思ったからーー。





その考え自体が間違いだということを、この時の私はしるよしもなかった。




今回もこの亀更新の小説を読んで下さった方、本当にありがとうございます。

読んでくださる皆さんが、心の支えです!


小説の方は、もう少しで完結する予定ですので、よろしければ、それまでしばしお付き合いお願いします !!



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