コミックス発売記念! オーディオコメンタリー的な何か ~第一話編~
セイクリッド「本編はどうなっているのでしょうか?」
ステラ「そーよそーよ!」
セイ「とはいえ……あ! 私の名前が長いからと省略しましたね」
ス「セイクリッドなんて贅沢すぎる名前よね。セイで十分じゃないかしら?」(にしし)
セイ「ステラさんスになっていますよ」
ス「――ッ!?」
セ「というわけで、杉町のこ先生のコミカライズ版発売を記念してオーディオコメンタリーならぬテキストコメンタリー(?)のコーナーとなりました。司会を務める大神官セイクリッドです。皆様よろしくお願いいたします。おや、私もセになってしまいましたね」
ス「第一話はあたしが担当するわ! みんな大好き大魔王のステラよ!」
セ「そうですね」(ニッコリ)
ス「ちょ、ちょっとなによその笑みは」
セ「なんでもありませんよ。私も皆もステラさんを敬愛しておりますから」
ス「と、当然よね! 魔王なんだし。じゃあさっそくコミカライズ版一話を見ていきましょ?」
セ「冒頭は私の活劇シーンで始まりますね。魔王城の屈強な門番もなんのその」
ス「ここでベリアルがセイクリッドを倒してればこんなことには……orz」
セ「私は魔王城及び魔王様に敵対するつもりはありませんでしたよ。引っ越しのご挨拶の品をお届けしただけですから」
ス(――マカロン美味しかったけどなんか悔しぃぃぃ)
セ「しかし、まさかこのベリアルさんが女性とは当時は気づきもしませんでした」
ス「ここだけの話なんだけど、実はベリアルが女の子になったのって掲示板(?)での読者さんとのやりとりがきっかけなのよね~」
セ「今ではすっかり作品を代表するゆるキャラですね。そんなベリアルさん経由で手土産がステラさんの元へと届けられました」
ス「だ、だれよニコニコ動画でチョロインとかコメントしたのは! べ、別に可愛いお菓子に喜んだりしてないんだからね!」
セ「だからといって教会に殴り込みとは関心しませんね」
ス「そこは魔王としてきっちりと実力を見せつける必要があったってことよ!」
セ「残念な実力でしたよね」
ス「あ、あなたが規格外すぎるの! 神官のくせに強すぎよまったくもぅ」(ぷくぅ)
セ「降りかかる火の粉は払うものですから」
ス「こ、こっちは本気で倒しに行ったんだからねッ!」
セ「とまあこのように、魔王様とのファーストコンタクトはとても敵対的な雰囲気でしたが、私の説得(物理=光の撲殺剣)もあって、あと一歩というところで仕留め……」
ス「待って待って! 今、あたしのこと仕留めるって言わなかった?」
セ「いいえ滅相もない。しかし……魔王様の窮地に恐るべき助っ人が登場してしまったわけです」
ス「ニーナって天使よね」
セ「ええ、本当に……」
ス「ちょっと笑顔が怖いんですけどぉぉ! セイクリッドまさかニーナのことを……」
セ「在らぬ誤解を招くような発言は困りますねステラさん」(光の撲殺剣抜刀)
セ「ニーナさんがステラさんをかばったのもありますが、ステラさんもまたニーナさんを守ろうとした。そんなお二人の絆と愛に私は屈しました」
ス「どやぁぁ」
セ「こればかりはいくらでもドヤっていただいて結構です」
ス「漫画版だと背景でうろちょろタジタジのベリアルも人気よね」
セ「さすが本作のマスコット」
ス「(ベリアル)本人には聞かせられないわね」
セ「そんなこんなで和解も成立しました。平和が一番です」
ス「武力で押し切られた感があるんですけど」
セ「まあ、そう仰らず。ところで……ニーナさんの手引きではあるのですが、どうして私に手を触れただけで死んでしまったのですか情けない」
ス「あ、あれはコメディ的表現よ! っていうか、ほら、あれよ聖職者ってきっとニ○ラム的な力を発し続けてるから、突然魔王が触れたらショック死しちゃうのよ。準備体操もせずにプールに入って心臓麻痺みたいな!」
セ(やけに早口ですね)
ス「と、ともかくアレはそう……死んだふりみたいなものよ! すぐに復活したでしょ?」
セ「なるほどそうでしたか。というわけで一話のコメンタリーはここまで」
ス「コミカライズ版であたしの勇姿を拝む権利をあげるわ。ひれ伏しなさい!」
セ(やれやれだな。まったく)




