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第9話

 

「公爵があの施設のお客だったのは事実だったわね。」


「そうですね。」


「あの施設、公爵がパトロンしてたなんて………」


「でも、それだけでは子供さらいの犯人は分からないですよ。」


「うーん」


 セレーナは悩んだ。どうやって公爵を捕まえるか。


「もう乗り込むしかないわね!」


「?!」


 ☆☆☆☆


 公爵家へと再び赴く。


「今日は、なんの用でしょう?アメリお嬢様。」


「公爵は子供がお好きだと聞きました。」


「ええ、ですからパトロンになると……」


「では、あの施設はなんですか?!」


「………」


「子供好きのする事ではありませんわね。」


「パトロンをしていただけで何が行われていたか知らなかったんですよ。」


「本当?」


「ええ。」


「わかりました!では、今日は帰ります。」


 帰ろうとした時、後ろから殴られる。

「?!」


 セレーナは意識が遠のく中、公爵の嫌な笑みが見えた気がした。


「ふん、小娘ごときが!首を突っ込んでくるなんて100年早い!さて、どうしてやるか、ばらばらか?八つ裂きか、剥製か……」


「ふざけるな!」


 がんっ!


 部屋の中へと勢いよく入ってきたレオは公爵を殴ってしまった。


「お嬢様!大丈夫ですか?!」


「う、うう……」


 奥から子供達がレオに連れられてたくさん出てきた。


「たすかっ……」

「いたい……」

「…………」


 たくさんの子供達が囚われていたらしい。


「レオ、よくやってくれたわ。」


 ☆☆☆☆


 話は戻って屋敷に入る前のこと、


「え?!お嬢様がおとりに?!」


「ええ!その間にあなたは子供達を助けてほしいの!」


「でも!もし何かお嬢様にあったら…」


「大丈夫よ!それぐらい平気だわ!それに、レオを信じているもの!」


「お嬢様……」


 ☆☆☆☆☆


「上手くいったのは良かったけど、お嬢様、しっかりしてください!医者!医者を!」


「おおげさよ……」


 そうしてレオは医者の元までセレーナを抱えて走っていった。なんとかセレーナは命を繋ぎ止めたのである。

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